07


ママとパパを空港で見送ったあと、二人で家に帰った。

「本当に二人だけなんだね...」
『そ、そうですね....』
「えっと、これからよろしく?」
『よろしくお願いします!!』

2人とも玄関の前でぺこぺこ頭を下げていたら、
近所の人に変な目で見られていた。

「早く入ろうか」
『う、うん!』

家の中に入って、リビングに行ったけど気まずい雰囲気は戻らない。
ていうか前より凄く緊張する。

「双花さーん?」
『ひゃ、ひゃあ!』

一人、ドアの前でぼーっと立ち尽くしていたら冷たい缶ジュースを頬にあてられた。

『け、京治くん!?』
「ぼーっとしてる双花が悪い」
『え、え!?』
「緊張しすぎですよ」
『...してませんよ』
「声裏返ってますけど」
『ち、違うもん!』
「どうでもいいけどいつまでそこに立ってるつもり?」
『!!』
「ほら、おいで」
『うぎゃ!?』
「うぎゃって....」
『だだだだだって!』
「ん?」
『京治くんが!』
「俺が?」
『なんでもありませぬ....』
「うむ」

そりゃ誰だっていきなり抱えあげられたら驚きますよ!!
反論しようと思ったけどこれから約一年間ほど二人きり。
耐えるんだ、耐えるのよ双花...!


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