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「は?一年?」
「あぁ、実は出張することになってな...」
「一年間、九州に行ってくるわね!」
『ま、また急ですね...』
「困ったわー...」

とある日の夕食時。ママとパパ(そう呼べと言われたので)から突然のご報告。
しかも今週の週末から、発たないといけないらしい。

「じゃあ俺と双花だけ?」
「そうなるな」
「いい京治。据え膳くわぬは男の恥よ?」
「分かってるよ」
『は?はい!?』
「帰ってきたときには今以上にラブラブになってないと母さん怒るから」
「帰ってきたときに双花ちゃんいなかったら父さん泣くから」
「二人が帰ってくるころには婚約してるかもね」
『へ?え、ちょ、え!?』
「双花ちゃん?無理やりされたときは殺す勢いで殴るのよ?」
『へ、あ、あ...はい』
「京治がヘタレてたら怒っていいからな?」
『う、うっす...』
「二人とも純粋な双花になんてこと教えてるんだよ...」
「はぁ....あんたみたいな無表情が一番怖いんだからね?」
「怖くない...って双花まで頷かないでよ」
『あ、ご、ごめんなさい!』
「たまには連絡するから。テレビ電話で」
『お、お待ちしてます!』

そして週末。本当に二人は九州まで旅立ってしまった。


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