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私が彼と出会う少し前のお話をしよう。

『え?!仁花がマネージャー!?』
「村人B、頑張ってます!!」

目に入れても絶対痛くない可愛い可愛い妹が
男がいっぱいいる、男子バレー部に入部していた。
しかも今度東京に行くとか行かないとか。

『だから最近田中がしつこかったのか....』
「え?お姉ちゃん田中先輩知ってるの?」
『同じクラスで隣の席で去年も同じクラス』
「ほぇ...」
『アイツに変なことされてない?!なんかあったらすぐお姉ちゃんに言うんだよ!?』
「う、うん...」
『それにしても東京かぁ〜ずるい!』
「お姉ちゃんも行く?」
『はい?』
「私と清水先輩とほかにも何人かマネ―ジャーの人はいるみたいなんだけどね...」
『うん』
「ご飯作るのもマネの仕事らしくて...」
『仁花は料理上手でしょ?』
「で、でも...お姉ちゃんも来てほしいな、って....」

な、なんなのだこの天使。
こうして私は何故か今回だけ東京についていくことになった。

そして当日。
烏野の男バレのメンバーを見れば意外と知ってる顔の子がたくさんいた。

『縁下くんもバレー部だったんだね』
「あ、谷地さんのお姉さんだったんだ...」
『名字で気づいてください』
「ごめんなさい」

東京に着くと、まぁそこは未知の世界といいますか
本当にここは同じ日本なんでしょうか....

『ね、ねぇ仁花ぁ....』
「お、お姉ちゃん...」
『「帰りたいね」』
「早すぎでしょう」
『しししし清水先輩...!』
「ででででででも!」

周りほとんど180以上ある男子ばっかりだし。
仁花小さくて可愛いから変な男にだまされてないかしんぱ...

『って言ってる側から絡まれてる!』
「あ、本当だ....」
『助けてきます!』

そして私は彼と初めての言葉を交わすのでした。


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