アイス | ナノ
15


携帯ゲーム機の電源をつけたけど、一静がいないとつまらない。
あたしはすぐに電源を切った。

ぼーっとそこらへんを歩いていると
遠くのほうに見た事ある女の子が二人、歩いていた。

『....あれ?』
「美緒焼けちゃうよ?」
『...やばい』

まぁ日陰に避難したからはっきりと確認できていない。

「ただいまー」
「お待たせしました!」

ジュースを買いに行ってくれていた二人が帰ってきたので
考えるのをいったん止めた。

でもやっぱり気になったので....

『ねぇ、さっき梨々香とn「はい、美緒集合」!?!?』
「ちょっと席外しまーす」
「はーい、ごゆっくり」

名前を出すと、一静に口を塞がれて拉致られた。
連れてこられたのは皆と結構離れた場所。

『ちょっと!何ですか!』
「ごめんごめん...で、美緒さん」
『なんです』
「誰みた?」
『...望海と梨々香』
「あー...」
『来てるの!?』
「先ほど彼女たちと遭遇いたしました」
『連れてくればよかったのにー!』

そしたら楽しいのに、そう思ったけど
一静の顔がなんかいつもと違った。

「来てること黙っててほしいんだって」
『なにゆえ?』
「今、岩泉と嫁が喧嘩してるんだと」
『初耳です』

あーだから一は機嫌が悪かったのか。納得。

「それにさ、黙ってたほうが楽しそうじゃない?」
『...一静性格悪いぞ』
「でも美緒もそう思ってるデショ」
『ばれたか』
「バレバレ」

だってこんなの絶対黙ってた方が楽しいに決まってる。
それにあたしと一静だけの秘密とかなんかドキドキする。

こうして二人がいることはあたし達だけの秘密になりました。



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