アイス | ナノ
12


そういえば、昨日から一ちゃんの機嫌がいつもよりすこぶる悪い。

『あの、一ちゃん?』
「あ?」
『....望海呼んでないの怒ってる...?』
「は?」

あれ、違うみたい。
いつもは望海の話になるとこっそり盛り上がるのに...

『え、じゃあ何で機嫌悪いの』
「普通だけど」
『いや、眉間の皺やばいよ?』
「そうだよ岩ちゃーん。この年でもう老け顔ぉ〜?」
『及川、重い』

2人で階段みたいなところに座ってたら、後ろから及川がのしかかってきた。
暑い。マジで暑い。

「あ?」
『...あ、わかっちゃった』
「どうしたの沙那ちゃん」
『一ちゃん。望海と喧嘩したでしょ?』
「あ"?」

うっわ、わかりやすいwwww

『私でよければ話聞きますよ?』
「及川さんの話は聞いてくれないのに...!」
『ナンパの自慢とかいいもん。で?何があったんだい』

うざい及川を罵りつつ、一ちゃんの話を聞く。

『本当、素直じゃないね〜』
「うっせぇ」
『望海らしいよ』
「は?」
『ふふふ、直にわかるよ』

さて、親友さん結構頑張ってあげてるんだから
あとはどうにかしてね、望海ちゃんやい。



[*前] | [次#]
ページ:




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -