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そういえば、昨日から一ちゃんの機嫌がいつもよりすこぶる悪い。
『あの、一ちゃん?』
「あ?」
『....望海呼んでないの怒ってる...?』
「は?」
あれ、違うみたい。
いつもは望海の話になるとこっそり盛り上がるのに...
『え、じゃあ何で機嫌悪いの』
「普通だけど」
『いや、眉間の皺やばいよ?』
「そうだよ岩ちゃーん。この年でもう老け顔ぉ〜?」
『及川、重い』
2人で階段みたいなところに座ってたら、後ろから及川がのしかかってきた。
暑い。マジで暑い。
「あ?」
『...あ、わかっちゃった』
「どうしたの沙那ちゃん」
『一ちゃん。望海と喧嘩したでしょ?』
「あ"?」
うっわ、わかりやすいwwww
『私でよければ話聞きますよ?』
「及川さんの話は聞いてくれないのに...!」
『ナンパの自慢とかいいもん。で?何があったんだい』
うざい及川を罵りつつ、一ちゃんの話を聞く。
『本当、素直じゃないね〜』
「うっせぇ」
『望海らしいよ』
「は?」
『ふふふ、直にわかるよ』
さて、親友さん結構頑張ってあげてるんだから
あとはどうにかしてね、望海ちゃんやい。
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