アイス | ナノ
12


散々悩んだ結果、息を止めれば苦しくて起きるんじゃないか?
っていうちょっとひどい方法を思いついた。

『ごめんね、一くん!』

彼の鼻を試しにつまんでみる。あ、ちょっと苦しそう。
でも起きるまではいかなかった。

『もーどうしたら起きるの...』
「...るせぇ」
『あ!!!』
「...望海?」
『そうですよ望海ですよ!起きなさい』
「んー」
『わ、ちょ、もう一くん、早く起きて』
「はいはい...」
『寝るなー!』
「じゃあ起こして」
『じゃあ私を解放してください』
「んー」

もうやけくそだ!
頬にちゅっと口づけをしてみた。

『こ、これでいいでしょ、早く起きて』
「....んー、はよ望海」
『おはよう一くん、いい加減布団から出ますよ』
「おー....」

やっと解放されました。時計を見るともうすぐ7時。
副部長さんだってたまには寝坊したいそうです。



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