アイス | ナノ
08


ピピピっと聞きなれたアラーム音が鳴る。
あと5分寝ていたい...そう思い私は携帯を探す。

うるさい携帯を止めて、もう一度眠りにつこうとした。
したんだけど、なんか後ろから寝息が聞こえる。

振り返ると梨々香ちゃんがいた。
しかもニコニコ顔で。眠かった頭も一気に覚めた。

『ひっ!...お、おはよう』
「おはよー...寒い」
『ちょうどいいよー?』
「あー望海ちゃんあったかーい」
『...あれ?なんで梨々香ちゃん私の部屋に?』
「ん?部屋じゃないよここ」
『え?...あれ?』
「起きてーwww」

確か昨日はお風呂入って、布団入って....あれ?

「今はバレー部の合宿のお手伝いでお泊りです」
『あ、そうでした』
「しっかりー」

前言撤回。やはり頭はまだ起きてませんでした。

朝ごはんを作りに食堂に行くと、父母会?の方が数名。

『おはようございます』
「おはようー...あら?」
「あ、貴大ママ」
「梨々香ちゃん!どうしたの?」
「お手伝い〜」
「そうなの?」
「うん」

どうやら一人はマキくんママらしいです。
材料もらって、朝ごはんを作ってる間に父母会の方は帰られた。

代わりにマキくん本人が来ていた。

『早いねー』
「なんか目、覚めちゃって」
「まだ寝てなよ〜」
「ん〜」

数十分後、部員の皆様も起床時間だったようで
どんどん食堂に人が来る。
ご飯は出来ていたから、大丈夫だったんだけど....

『マネと部長たちが来ない...』
「望海ちゃん起こしてきて〜」
『で、でも梨々香ちゃんが...』
「大丈夫だよ?」
『じゃ、じゃあ起こしてくるね』
「いてらー!」

食堂を後にして、私は3年生たちを起こしにいくことにしました。




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