アイス | ナノ
07


夕飯を食べ終わって、片付けをしていると

「沙那ちゃーん」
『うわ、出た』
「出たってひどくない!?」
『だって本当のことだもん』

今、食堂にいるのはいつものメンバー。
一ちゃんとマッキーは腕相撲してるし、いっせーと美緒は実況。
調理部メンバーは彼氏の応援中。

水道のところにはあたしと及川だけ。
あれ、これ危なくない?

「もう沙那ちゃん不足〜」
『重いー』

案の定?後ろから抱き着かれて、体重かけられる。
いや、重いんですけど。

『重いんだけど』
「頑張ってー」
『何様だお前』
「大王様でっす☆」
『うざい』
「ちょ、水かけるのやめて!」
『そこにあんたがいる限りかけてやる』
「やめてー」

「あら、お邪魔しちゃった?」
「早く行きましょ、梨々香さんっ」
「そうですわね、望海さんっ」
『おいこら調理部メンバー』
「そう、俺たち今ラブラブ中」
「きゃー及川くん大胆!」
『はぁ...』

望海と徹はたまにキャラが似ている時がある。
調理部の二人は、きゃーって言いながらどこかに消えた。

『何がしたいの..』
「え、なんかその言い方いやらs『今すぐ離れないなら包丁出すよ』」

いつまでも離れない徹をどうしようか悩んでいると
奴は動かないあたしをどう捉えたのか知らないが、また抱きしめてきた。

『苦しいんですけど』
「んー」
『はぁ..後で構ってあげるかr「今がいい」..わがままか』

もう今日何回溜息つけばいいのでしょうか。
ていうか、なんか徹動かないんだけど...

『...寝てる?』

まさかの寝落ち。
とりあえずどうにかしたい。

『一ちゃーん』
「あー?」
『徹が寝たー起こしてー』
「はぁ?」

数分後、助けてくれた一ちゃん。
徹はなんかボーってしてた。



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