06
午後の練習も終わり、これから夕飯。
調理部メンバーが来ていることを祈り、宿泊する施設へ向かう。
「お腹すいたねー」
「あ?あー...だな」
「夕飯何かな〜」
なんだろう...すっごい不自然だぞ、及川徹。
ほら一ちゃんも何だこいつ...みたいな顔してる。
「沙那」
『ん?どうしたの?美緒』
「クソ川ヘマしないといいね」
『ほんとだよ...』
食堂に近づくにつれてなんだかいい匂いがしてきた。
よかった、ちゃんと来てくれてるみたい。
『及川』
「ん?」
『一ちゃん喜ぶかな?』
「ぜーったい喜ぶって!」
『よく黙ってたね』
「えっへん!」
『えらいえらーい』
「こら棒読みー」
ドアを開けると、そこには望海と梨々香の姿があって
驚いて固まってる一ちゃんがいたのは別の話。
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