06
一番初めに食堂に入ってきたのは部員でも監督でもなく...
「梨々香、望海!」
「あ、美緒ちゃんー」
『お疲れ様ー!』
「あー癒しだー...」
何故か美緒ちゃんでした。
とりあえずハグして、きゃっきゃしてたら
「...望海?」
きょとんとしている一くんがいました。
『うん!澤村望海だよ!』
「...は?いや、お前なんでここに...」
「あたしが呼びました」
とりあえず一くんの側に行くと、彼は自分の頬を思いっきりつねっていた。
「香山が?」
「うん。クソ川のせいでデート潰れたって言ってたから」
「及川さんのせいじゃないよ!」
「うるさい、黙れクソ川。あたしのゲーム三昧の日を潰しやがって」
「さんきゅ...」
『あ!一くん照れてる!』
「うっせ」
ドキドキしてるけど、多分それは彼も同じ。
デートは出来ないけど、いっしょに居られるならそれでいいや。
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