アイス | ナノ
07


「今週のGWで合宿やろうよ!!!!」

部活中、クソ川の頭がついにおかしくなった。
あいつは突然「監督に伝えてくるね☆」って消えていった。

「絶対あれは許されねーだろ....」
「監督も用事あるデショ」
「めんどくせー...」

叫びたい、今の気持ちを精一杯声に出したい。

『くっそ及川ぁぁぁぁぁぁ!あたしの休日かえせぇぇぇ』

隣にいた沙那は肩をビクッと揺らして、聞いてきた。

「どうかしたの?」
『今週のGWこそ今までためてたゲーム全部攻略するつもりだったの!』
「あぁ....」

まじアイツ、今日シめる。
あたしのアイドル育成とか音ゲー極めたり、
ついに旦那になるあの彼の告白シーン見て泣こうと思ってたのに!!!

ルンルン気分で帰ってきた及川バカ徹。
「合宿決まったー!」と叫んで一にシバかれていた。
あたしもシバきたい。

合宿ですか....
あ、あたし夕食とかそんな上手なの作れないんだけど、絶対。

『沙那さん、ごはんは調理部のお二人に頼みましょう』
「そうですね」

2人には本当に悪いけど、一番悪いのは及川徹。
あたしは悪くない。うん、絶対そうだ。



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