アイス | ナノ
05


『どうせこんなことだと思ったよ!』
「当たり前でしょ...監督がいいところ取るわけないよ」
『あぁぁぁ一くん、頑張ってるかな....』

寝泊りできる学校内の施設で調理部の梨々香ちゃんと
一緒に合宿の晩御飯作り。
部員のみなさんはただいま体育館で練習中。

『それにしても結構量あるね....』
「そりゃ男子だし運動部だから...」
『父母会?保護者会?の人たちも手伝ってくれたらいいのに...』
「そうだねー....って望海ちゃん!」
『はい?』

なんだか珍しく梨々香ちゃんが焦っている。

「あと30分後にみんな来る!」
『うそ!?』

カレーはもうできているので、あとはみんなが座るところに準備するだけ。
急いで準備し終えた時にはもう部員のみなさんの声が聞こえてきていた。

「あー腹減ったー」「今日も大変だったよなー」
あぁ、こういう台詞って本当運動部!って感じで素敵。

だなんて一人で思ってたら大好きな声も聞こえてきました。

「あ!?うっせー!きめぇ!」
「もう!岩ちゃんの為を思って言ってるんだよ!」
「分かったから、お前ら二人ともうざい」
「一ちゃんはうるさくないよ、悪いのは及川だ」
「みんなひどくない!?」

あぁ、どうしよう。もうすぐ会えるんだ。
今日の服装おかしくないかな?髪型大丈夫かな。
そわそわして、ドキドキして、もじもじして。
君が見えたらわくわくして、にやにやしちゃう。



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