06
色んな人の視線を受けながら、あたしと松川は人気の全くない体育館裏に。
チャイムが鳴って多分一限目始まってるけど、もう戻れそうにない。
『あ、あのー...松川?』
「ごめん」
『へ?」
「いきなりあんなこと言って...」
『あ...』
あんなこと....付き合ってほしいってやつかな。
「でも俺本気だから」
まっすぐ見つめられたらどうしようもない。
逸らしたいのに逸らせない...。
『松川』
「ん?」
『あ、あたしでよければお願い...します』
「まじで!?」
『お、おお』
気が付いたら口が勝手に言っていたけど
ガッツポーズとかしないイメージがあったけど彼は小さくやっていた。
それを見てあたしもいいかなって思ったり。
こうしてあたしと松川はお付き合いを始めました。
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