お兄ちゃんが主将を務めている「烏野男子バレー部」
昔は強かったみたいだけど、最近までは衰退してたとか。

でも、今年は違うんだって毎日お兄ちゃんが話してくれる。

「なぁ大海」
『何?』
「もうすぐGWだろ?」
『はい』
「合宿あるんだけどさ」
『うん、知ってる』

毎年行ってるじゃん。まぁなって会話をしていたら
急にお兄ちゃんの顔が真顔になった。

「手伝ってくれないか?」
『はい?』

いやいや潔子さんいるでしょ。
清水だけじゃ辛いらしいんだよ。
じゃあ他の子は?
みんな忙しいんだよ。

って軽く言いあってたら

「どうせあんたごろごろしてるだけでしょ、行きなさい」

お母さんがお兄ちゃんの味方につきました。
まさかこの男....!

「そう、そのまさかな」
『最低』

お母さんに気に入られるために裏で何かやっていました。

こうして私、澤村大海はGWをなくしました。
このときはまだ、私は知らなかった。

これから起こることを。

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