結婚するぞ、って
ほぼ強制に近かったけれどプロポーズされてから約数か月後。
寝癖が素晴らしいけれど、
なんか性格変な部分も多い彼だけど、
とっても優しくてかっこいい私の旦那様は社長により近い立場になりました。
おかげさまで仕事はたくさんで出張は絶えず....
『あーいーたーいー』
私、旦那不足です。
今日は宮城県まで出張らしい
いつ帰ってこれるかわからねぇって言われたのが二日前。
いい加減私は彼が足りない。
『てつろぉー』
名前を呼んだって帰ってくるわけじゃない。
今日も広い部屋に一人きり。あぁ、苦しい。
はぁ、と何度目かわからない溜息をついたらチャイムが鳴った。
誰だよこんな時間に。もうすぐ11時ですけど。
はーいとだるそうな声をあげて、玄関を開けると
「ただいま、名前」
って腕広げてる旦那様....鉄朗がいた。
『おかえりなさい』ってその腕の中に飛び込めば、きつく抱きしめられた。
苦しいよ、我慢しろ。
なんで連絡くれなかったの?サプライズにしたかった。
バカ、知ってる。
って久しぶりの会話を楽しんでいたら、髪や額や頬とかに
たくさん甘いキスが降ってきたから、目を閉じてみた。
「名前」
『んー』
「愛してる」
『うん、知ってる』
「生意気」
『うっさい』
あなたのキスはどれも嬉しいけれど
愛情を感じるこのキスが一番好き。
----ただいま、マイハニー
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