行ってらっしゃい、また後で

旦那様を起こして、いろいろ支度してあげて....
ただいま玄関先で色々言っております。

『あの亮介さん?』
「ん?」
『時間....』
「そうだよねー百合香がしてくれないと俺遅刻しちゃうね」
『あのー?』
「ん?まだ?」
『するなんて言ってないですけど?』
「え?昨日言ったよ、忘れたの?」
『言ってない!』
「早く」

どうやら行ってらっしゃいのチューしてほしいらしい。
誰がそんな恥ずかしいことするの?って聞けば
百合香じゃん当たり前でしょ?って答えが返ってきたのはもう数分前。

『今日だけだからね!』
「は?毎日」
『い、嫌です』
「だめ」
『で、でm「あーもう面倒くさい」え?亮s...』

面倒くさいってお前が言い出したんだろ、なんて
反対しようとしたら胸倉つかまれてチューされた。

「行ってきます」
『い、行ってらっしゃいませ...』
「あ」
『な、何でしょう』
「続きはまた後で、じゃあね」
『ぜ、絶対しないんだから!』

どうやら旦那様はわがままで
彼のいうことは絶対らしい。

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