家族四人で座ったソファーは少しだけ狭かった。

『さてパ...一也くん、一喜くん、和菜さん』
「パパって呼んでもいいのに」
『お話があります』
「お話?」
「何ー?」

双子がじーっとこちらを見つめてくる。あぁ、かわいい。

『二人はこれからお兄ちゃんとお姉ちゃんになるんだよ』
「はぁ?」
「「え?!」」
『ちゃんと下の子のことかわいがってね』
「「うん!」」
「え、ちょ、ちょっと待って名無し」
『ん?どうしたの親父』
「まだこの歳で親父と呼ばれる筋合いはねぇよ!...じゃなくて、え?」
『だーかーら、赤ちゃん、できた』
「ウソ....まじで?」
『ええ、大まじ』
「やったー」
『ちょ、狭いから抱き着くな、苦しい!』
「「きゃー」」
「今度こそ名無しちゃんの名前使う!」
『お好きにどうぞ』


パパ、ママ、ママ!
(パパより強いママは早くあなたに会いたいな)

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