微笑みあって手を握りあって気がついた。
右の薬指に指輪がはまってる。
「なんで、って顔してる」
『だ、って!』
「ずっと前から買ってました。んで寝てるときに付けちゃった」
『いつの間に...』
「ねぇ名無し」
『ま、待って!髪の毛ボサボサで寝起きでパジャマだ「関係ないから」で、でも!』
「ののの名無しさん
俺と結婚してください。
絶対幸せにするから、てかさせる
だから、これからもずっとずっと俺のそばで笑っててくれますか?」
あぁ、幸せだよ。
目の前はもう涙で霞みすぎて御幸くんの素敵な顔が見えないよ。
御幸くんが袖で私の涙を拭ってくれたから見えた彼の目にも涙が少し溜まってて
『笑顔が絶えない素敵な彼女をお嫁さんにもらってください、一也くん』
ついに言えた。
天気がいい12:00を少し過ぎたあたり
彼はエプロン姿、私はパジャマ
素敵な格好とは言えないけどそれでいい。
今はただ旦那様の胸の中で
愛しい彼の鼓動を聞きながら
幸せに浸りたい。
結婚予行練習
(一週間後はもう御幸になるんだね)