久しぶりの休みだからってアラームはOFFにして
気の済むまで寝ていたらもうお昼近く。
『よく寝た...』
とりあえず布団から出る。
すると、私だけの部屋なはずなのに人の気配。
え、誰?御幸くんの知り合い?
いやいや、彼は確か友達は数少ないはず。
じゃあ誰?泥棒?まさか、ね?
急に不安になってきて、怖くなって
どうしようもなく御幸くんに会いたくなって彼にSOSを出すためにメールを打つ。
送信して数十秒後、誰かわからない人の携帯が鳴った。
その着信音は私の好きな歌手の曲で
”名無しちゃんだって分かるように好きな曲に設定したいから”
って言ってきた御幸くんに教えた曲。
え、でも、偶然でしょ?
その人も好きかもしれないじゃん
あぁ、どうしようって悩んでいたら
背中を預けていたドアが勝手に開いて私は後ろに倒れそうになった。
なった、なのは誰かに支えられたから。
「おはよ、お嫁さん」
って声が聞こえたから
とりあえず抱きついてやった。