2組の前日

3月になり、だんだんと気候が暖かくなってきていた。
そして彼女たちとキセキたちはついに中学校を卒業することになっていた。

2組は帰りの会...HRの担任の話がすごく長かった。

黒「....長いですね」
真「町子先生だもん、神くん寝ちゃってるし」
黒「そうですね」
真「ねぇねぇ黒くん」
黒「なんですか?」
真「来年はみんな....キセキも私たちもみんな一緒のクラスになれるといいね」
黒「きっと騒がしいですよ」
真「でも絶対楽しいよ」
黒「はい、僕もそう思います」
真「だよね!あ、話終わったみたい。神くーん起きてー」
火「んぁ....」

生徒たちがどんどん教室から出ていくなか、真琴と黒子と火神はまだ残っていた。

真「この教室ともお別れか...」
黒「長いようで早かったですね」
火「オレずっと後ろだった」
真「大きいもん。...っしここらへんかな」
黒「なにしてるんですか?」
真「写真撮るの!黒板を!」
黒「何も描いてませんよ?」
真「...あ!赤くん!赤くんが言ってたことできる!」
火「何だよ」
真「まだそれは内緒!今しかできないことだよっ!みんな呼んでくる!」
黒「本当に何やるんですかね...」
火「さぁな」

大急ぎで教室を出て行った彼女の小さな背中を見つめて、二人は首を傾げた。


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