その2

※ほとんど会話文かもしれない

真「雪だるま作ろ!」
爽「かまくらだろ!」
凛「どっちも人と手間がかかりますよ....」

校庭の隅の方で固まる三人。
一方、騒がしいのが雪合戦組。

青「きーせーくん?さっきはよくもやってくれたな?あ?」
黄「絡み方がただのヤンキーっスよ!青峰っち!」
火「黒子....」
黒「僕は悪くありません、悪いのは黄瀬くんです」
火「ふーん...青峰」
青「あ?」
火「手、組んでやるよ」
青「おう」
黒「僕も組みます」
黄「えぇ!?ひどくないっスか!集団リンチっスよ!」
青「いいんだよ!」

どうやら黄瀬VS三人のようだ。黄瀬の勝ち目は0。

黄「真琴っちー!」
真「はーい?」
黄「集合!」
真「お、おう?!...ちょっといってくるね!」
爽「おー気をつけてなー」

黄瀬は真琴を自分の元に呼ぶと、

黄「いいんスか青峰っち!真琴っち人質にするっスよ!」

と叫んだ。

真「はい?」
青「あ?」
黒「せこいですね」
火「せこすぎ」
青「ふーん...キセジョー」
鈴「は、はいっ?」
青「ちょっと来い」
爽「俺は!」
青「くんな」
爽「最低だなおい」
黒「じゃあ僕の元に来てください」
爽「行くっ!」

鈴と爽も三人のところに走ると

青「じゃあこっちお前の彼女、人質な」
黄「マネしないでもらえるっスか?!」

凛「どっちもバカだ...」
那「そういうもんでしょ」

体育館で観戦していた二人も思わずあきれていた。

青「真琴ー」
真「何ー?」
青「顔隠して下向けー」
真「う、うん?」

彼女が下を向いたことを確認すると、青峰は手に隠していた雪玉を黄瀬の顔面向けて投げつけた。

黄「...だぁ!ちょ、オレ一応モデルなんスよ!顔はやめてほしいっス!」
青「一応なんだろー?大丈夫だろ、たぶん」
黄「たぶんって何スか、多分ってー!」
青「たぶん!」
爽「じゃあ俺もっ」
黄「...ってぇ!ちょ、なんで相っちも?!」
爽「日頃の恨み!お前のせいで俺の王子様ポジションなくなりつつあんだよ!消えろ黄瀬ぇ!」
黄「ひどい!ひどすぎるっスよ!」

黒「ここは公平にチーム分けをして雪合戦でもしますか?」
真「やる!」
火「いいんじゃね?」
青「っしゃ!かかってこいや黄瀬ェ!」
黄「え!?マジっスか?」

那「楽しそう....」
凛「参加してくれば?」
那「いってくる」
凛「その重装備で?」
那「もちろん」
凛「行ってらっしゃい...」

こうして第一回キセキによるキセキのためのキセキな雪合戦がはじまろうとしていた。

[ 37/47 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -