バイオハザードですか?

ほとんど人がいなくなってしまった体育館。
いつもならこの時間帯でもまだ人はたくさんいるはずだ。

黒「今残っている人は....僕と青峰くんと火神くんと赤司くんと凛さんと桃井くんですか?」
桃「うん、そうだよー」
黒「やはり個性が強い人が残りましたね」
桃「んーでも...8組も明日から学級閉鎖です♪」
青「オレ元気だけどな」
桃「俺も元気、でもクラスがほとんどいないしね」
赤「2組はどうなんだ?」
火「オレらはほとんどみんな学校に来てるぜ」
黒「そうですね」

みんながどんどん減っていくのはインフルエンザのせいだった。
しかし、いくら勉強してないからといっても皆中学3年生。受験生なのだ。

桃「受験が心配だよねー」
青「って言ってるお前は」
桃「もちろんエスカレーター♪」
黒「ですよね」

なぜ勉強してないからかというと、この帝光中はエスカレーター校。
幼稚園からはじまり、大学まで兼ね備えているというとにかくすごすぎる施設なのだ。

赤「お前ら全員高校に上がるんだろう?」
桃「そうだよー」
黒「上がれるか心配な人なら何人かいますが」
青「あ?なんでオレの方見てんだよ」
火「いやいや、俺は大丈夫だろ!」
赤「は?お前ら二人とも危ないに決まっているだろう」
黒「...すごい落ち込みようですね」
桃「そういえば赤司くん」
赤「なんだ?」
桃「凛ちゃんすっごいきつそうなんだけど」
赤「...はぁ。お前もかかったのか」
凛「ぜ...絶対違う!ただ頭いた...い」

赤司の横に座る凛の顔は赤く目は少し潤んでいた。

桃「それを風邪というと思うんだけd「うるさい、黙れさつき」...え、凛ちゃん冷たい...」
赤「仕方ない、学年閉鎖が終わるまでは治すんだよ」
凛「言われなくても治します」
黒「え?」
青「おい赤司」
赤「なんだ?」
青「お前今、なんて?」
赤「ん?早く治せといったんだが」
火「いやいや、その前」
赤「あぁ....

学年閉鎖だが?それがどうかしたんだ?」

青火「はぁぁぁ?!」
桃「え!?赤司くん、学年閉鎖っていつから?!」
赤「明日」
黒「誰もそんなこと言ってませんでしたよ?」
赤「だって明日の朝に連絡網で回ってくる」
青「じゃあなんでお前そんなこと知ってんだよ!」
赤「はg..じゃなかった校長に直接交渉しに行った」

ハゲって言いかけましたよね、赤司くん...と黒子は心の中で思ったが
口に出せば二度とこの場に戻ってこれないと察したので無表情でやり過ごすことにしたようだ。

桃「え、赤司くんが校長先生に言ったの?!」
赤「あぁ。どっちにしろ向こうもそろそろ閉鎖にする予定だったらしい。それが少し早くなっただけだよ」
青「よっしゃあ!休みだぁぁぁ!」
赤「ただし、二学期の期末が近いことを忘れるなよ?お前ら」
火「....黒子!勉強教えてくれ!ださい...」
黒「そう来ると思いました」
桃「もう...なんでもありだな...」

こうして、帝光中3年は学年閉鎖が一週間近く続いたのだった。

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