第三感染者

鈴と真琴が風邪を引いて数日。

青「はぁ?インフルエンザ?!」
黄「真琴っちが?」
緑「身内が言うから確実だろう」
凛「てことは鈴もじゃない?」
黄「それが鈴病院大嫌いらしくてまだ病院行ってないらしいっスよー」

放課後の体育館。とある休憩中の1コマ。

紫「黒ちーん、生きてるー?」
黒「な、なんとか生きてます」
火「ちゃんとスポドリ飲んどけよー」
那「あんたと紫は飲みすぎだと思うけど」
火「は?普通だろ」
那「どこが…ってあれ?今日爽は男バス来ないの?」
紫「来てないよー」

いつもならこの時間帯には女子ではなく男子の練習に参加している彼女。

赤「あぁ爽なら…あそこにある屍だけど」
火「あれか」
那「ちょっとあれ大丈夫なの?」
黒「爽さん?」
那「回復はや」

さっきまで床に倒れていたのに、爽の名前を聞いただけで立ち上がった黒子。
彼女パワー恐るべし。

爽「テツ?」
黒「はい、大丈夫ですか?」
爽「テツだぁー」
黒「はい?」
青「あ?」
黄「えぇ!?相っち!?」

爽は黒子をみた瞬間、彼に抱きついた。

那「いつもの爽じゃない」
火「誰だって見ればわかんだろ!」
爽「テツだーいすき」
凛「わぁ大胆」
黄「わわわ!」
青「誰だよあいつw」
黒「え、あ、あの爽さ…ん?」
爽「んー?」
那「あの爽可愛い、さらいたい」
火「やめとけ変態」

普段ポーカーフェイスな黒子の顔もさすがに焦っていた。

黒「甘えられるのはうれしいんですけど…人前ですよ?」
爽「やだ!離れない」
那「ほら!やっぱりかわいいー!」
火「わかったから、やめとけ変態」
凛「爽は風邪ひいたら甘えたになるのね」
青「おまえこういう時よく人観察してるよな」
凛「楽しくない?人間観察」
青「観察されてると思うと怖すぎて何もできねぇよ!」
桃「あー!またここに来てる!今日は風邪気味だから早く帰れって言ったのに!」

黒子と爽のいちゃつきを見ていると、女バスのマネージャーの桃井がこちらに走ってきた。

那「悪化しちゃったみたいだよ」
桃「え、本当?あーもう…もうすぐ試合なのに…」
黒「爽さん」
爽「んー」
黒「今日は帰りましょう……って寝てますね」
凛「さつき」
桃「あ、凛ちゃん」
凛「爽の家に連絡したら?」
桃「もう連絡済み!後は保護者待ちだよ」

さすが敏腕マネージャー。
すでに保護者に連絡は回っていた。

赤「噂をすれば、どうやらその保護者が来たようだ」
爽母「ごめんなさい、爽ちゃんいます?」
桃「あ、こっちです」
母「あら、さつきくん。いつもごめんね」
桃「いえいえ」

母「じゃあ、みんな練習がんばってね」

そういい残すと爽を乗せた車は走り去ってしまった。

そして黒子はというと

青「おーいテツー生きてっかー」
黒「あれは反則です」
黄「よく耐えたっスねー」

爽のギャップにときめいていたのだった。

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