第二感染者 2

※青峰夢主寄りかもしれない

一方、クラスは変わって移動教室で理科室にいた八組の三人。

青「………すぅ」
桃「大ちゃん…寝るの早すぎでしょ」
爽「さすが悪ガキ」

まぁこの三人の席は一番後ろ、クラスメイトのほとんどが下を向いていた。

爽「ひまだよなー…ってあ、真琴」
桃「え、どこどこ」
爽「ほら、あの渡り廊下んとこ」
桃「あ、ほんとだ」

理科室や他の実習室のある棟と教室がある棟は二階の渡り廊下で繋がっている。そこを真琴はふらふらと歩いていた。

桃「なんかきつそう…保健室かな」
爽「だろなーさっきも死にかけてた」
桃「大ちゃん起きてー」
青「…あ”?」
桃「真琴ちゃんがきて…あれ?」
青「真琴がどうしたって?」
爽「どうしたじゃねー!倒れやがったあいつ」
青「は?」
桃「ほんとだ!って大ちゃん!」

理科室から見える彼女は冷たい渡り廊下の上に倒れていた。

先生「おいっ!おまえら!」
爽「説教はあとで!」
桃「友達が倒れたんで助けてきます!」

先生の忠告も聞き流して三人は彼女の元に走る。

青「真琴っ!」
爽「顔赤っ」
桃「大ちゃん」
青「分かってるっつーの」

青峰は真琴を抱き起こすとお姫様だっこで保健室に向かった。

桃「とりあえず俺と爽ちゃんは授業に戻ろっか」
爽「おー」
桃「かっこいいとこ全部大ちゃんに取られて悔しいでしょ」
爽「うっせぇ」

こうして、風邪はまた一人感染者を増やしていった。

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