第二感染者

鈴が風邪だとわかった翌日の話。

黄「やっぱり風邪だったみたいで、高熱で休みっスー」
黒「だからって僕のクラスに来ないでください、しつこいです」
黄「黒子っちー!」
爽「お前のテツじゃねーよ!俺のテツだっつーの!」
那「毎日元気ねあんたら…」
火「これに青峰加えたら完璧だろ」

いつもの昼休み。
二組の教室に那智と爽が遊びに来るのは当たり前、たまに黄瀬がやってきていじられるくらいだ。

那「青峰で思い出したけどさ、真琴さん?生きてるー?」
真「んー」

いつもなら元気なはずの真琴の元気がない。残さず食べる弁当も今日は半分以上残している。

那智が不安に思っていると、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

爽「わ、俺次移動だわ!じゃあな!」
黒「転ばないように急いでくださいね」

遊びに来ていた別クラスの友人たちが帰り、二組も授業の準備が始まっていた。

担当の教師が入ってくると同時に五限目が始まった。

火「おーい、お前ほんと大丈夫か?」
真「んー」
黒「保健室行ったらどうですか?授業始まってまだあんまり経ってないですし」
真「そうします…」

ふらふらと席を立ち、教室を出て行った真琴。

火「大丈夫と思うか、あれ」
黒「風邪でしょうね、昨日小波さんのを移されたんでしょう」
火「途中で倒れてないといいけどな」
黒「怖いですね」

だが、その火神の勘は恐ろしいくらい当たってしまうのだった。

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