感染開始
とある日の体育館。秋も終わりに近づきあたりはすっかり暗くなっている。
ただいまの時刻はPM7:30。
体育館に残っているのはいつものメンバー。
それぞれ思うように行動していた。
真「でねー担任の頭がねー...鈴ちゃん?」
鈴「真琴ちゃん...」
真「へ?ちょ、いくら鈴ちゃんでもそれはだ...んんんんー!」
青「真琴....?ってお、おい!キセジョ!黄瀬ぇ!」
黄「何スかー!って...鈴!?」
青峰と黄瀬が振り向くと、そこには見事に百合の世界。
爽「ゆ、百合だ」
那「かわいい。写真撮りたい」
火「あ、あほか!」
急いで黄瀬が鈴と真琴を引き離す。
真「あ、危うく…新しい世界を開きかけるところだった...」
那「開いちゃえばよかったのに」
青「おい山城。それはだめだ」
那「やっぱり?」
黄「どうしたんスか鈴...ちょっと顔赤いっスけど...」
鈴「涼太くんだぁ...好きぃ」
黄「え?!鈴!?どうしたんスか!?...んぅ!?」
黒「何か見せつけられた気分です」
青「リア充め」
何やら鈴の様子がおかしい。口調もいつもと違う。
真「鈴ちゃん、熱あるかもしれない」
凛「え?今朝は普通に元気じゃなかった?」
真「さっきチューされたときにね、ちょっと熱かった気がする」
那「じゃあ..あたしも測ってくる」
火「なんでそこでじゃあになんだよ!」
黄「死ぬかも....」
青「おい黄瀬ぇ」
黄「な、なんスか...ってあー!鈴、ちょ、待って!」
鈴「涼太くんは...鈴とチューしたくないの?」
黄「いやいや!したいっスけど!」
真「鈴ちゃん、ちょっとおでこお邪魔するねー」
黄瀬が抑えてるうちに、真琴が彼女のおでこに手を当てる。
真「あ、熱いです」
緑「風邪だろう」
火「あーだろうな」
那「鈴はキス魔になるのね、熱あると」
爽「早く帰んねぇと!」
赤「涼太、お前は今日は早く帰れ」
黄「そうするっス、鈴帰るっスよー...って寝てる」
凛「頑張って連れて帰ってね」
黄「はいっス!」
こうして、風邪が流行りだした。
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