体育祭

いつの間にか新入部員だった赤司とやらがキャプテンになって
しかもあたしのことも平気で呼び捨てにしてきた。

だからあたしも征って呼んでやってる。

そして忙しい練習などをこなしていたらいつの間にか体育祭の季節。
ていうか今日が体育祭です。
日が過ぎるのって早すぎじゃないかな。

「いよいよ体育祭ね!」
『休みたい帰りたい玲央あたしの分まで頑張って』
「だめよ!ちゃんとやりなさい」
『けち』
「けちじゃありません」

体育祭なんて大嫌い。汗かくし、暑いし。
しかもなんで今年フォークダンス?普通3年だけじゃない?
どうして全校生徒でしないといけないわけ?

『やだー』
「仕方ないわよ」
『どうして野郎の汚い手を触らないといけないわけ?あたしも男装して男子のほうに交じりたい』
「あら、私とは手つなぎたくないの?」
『...繋ぎたい』
「うふふ、ありがとう」
『でもやっぱ男の手は触りたくない』
「手袋でもしてたらいいんじゃないかしら」
『....持ってきてないよ』
「あら、じゃあしょうがないわ」

そういうと玲央はいきなりあたしの手を取って、手の甲にキスをした。

『ちょ、ちょ?玲央?』
「こうやって消毒してあげるわ」
『へ?!』
「あら、嫌?もうわがままね。じゃあ...こっちのほうがいい?」
『だ、大胆....』
「私だってたまには大胆になるわよ」

玲央はキスをしたあと、指を絡ませ...恋人繋ぎとやらをした。
人がいるのに、恥ずかしい...

「入場までこのままでいましょうか」
『....うん』
「ありがとう」

入場なんてしたくない。もうずっとここまでいたいよ。

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