映画みたいなハプニング


「ただいま」
「おかえり、チヒロ。カカシくんもいらっしゃい」
「お邪魔します」

 俺はカカシを連れて、半年ぶりに実家に帰省した。

 リンが生まれてから二年後。

「俺は子どもたちがのびのびと暮らせる家を建てるぞ!」

 と豪語していた父さんが、ローンで建てた一戸建て。俺とリンが独り立ちした今は無事完済し、持ち家となってる。

 一階には、リビングとダイニングキッチン。お風呂、トイレ、洗面所など水回り。客間と、母さんと父さんの部屋が。

 二階には俺の部屋とリンの部屋。
 それに、屋根裏部屋とも言えない。でも、それっぽい小さな物置がある。

『チヒロお兄ちゃん、見て!ここ秘密基地みたいだよ!』
『ああ、そうだな』

 秘密もへったくれもない場所だけれど、リンがそう言うならそうなんだろう。

 家に着いたばかりの頃。丸い可愛い瞳をキラッキラに輝かせた小さな妹と、秘密基地ごっこをしたのはいい思い出だった。

「それで。チヒロの部屋はこっち?」
「そっちだけど。今は開けんなよ」
「なんで」
「整理したくない」

 そんな顔をしてもダメだ。

 母さんが定期的に掃除機かけてくれたり、換気はしてくれてるけど、整理は一切していない。

 (大学生の頃からそのまんまの部屋に入れられるかよ)

 クローゼットの奥のエロ本なんて絶対捨てられるに決まってる。別に捨てられたは捨てられたで構わないが、久々に実家に帰ってきてやることじゃない。

 ちょっとだけ、ね?と粘るカカシを「また今度な」と適当に躱しながら、俺は階段を降りて両親が待つリビングへ向かった。

「あら、早かったわね」
「そんな見せるものもないからな」

 父さんと母さんが座っているテーブル。その向かいの椅子を引くと、カカシが部屋の入り口で立ち尽くしているのに気が付いた。

「カカシ?」

 呼ぶが、返事がない。

 強張っている顔。固く結ばれた唇。その姿にはどこか見覚えがあった。

 (いつだ)

 記憶を辿る。

 今世から前世へ。

 (ああ、あの時だ)

 思い出した。

『オレが殺した』

 前世でリンの死を伝えに来た、その日。その時のものだった。

「カカシ」

 呼ぶと僅かに跳ねる肩。

 俺はぐっと唇を噛み、椅子から手を離して彼の元へと戻る。

 (そうだ)

 カカシは、ずっと後悔していた。

『お前に好きって言ったあの日。
 リンからチヒロを任されて。お前の両腕に抱かれたあの時。本当に、許されたような気がしたんだ』

 父さんと母さんと俺と。
 三人が揃っているのを見て、その日を思い出してしまったのだろう。

 (それでも着いて来てくれた)

 聡いコイツのことだ。
 こうなるかもしれないことは分かっていたはずだ。それでも。

「実家?」
「ああ、もう半年帰ってないからさ。たまには両親の顔も見ないと」
「そっか。
 ……なあ、チヒロ」
「なんだ」
「それ、オレがついて行ってもいい?」
「カカシが?」
「チヒロさんをいつもお世話にしていますって」
「逆かよ」
「ってのは冗談で。やっぱりさ、一緒に暮らしてるから。ご両親もオレっていう人間を知ってる方が安心するでしょ」

 両親を気遣って、わざわざ一緒に来てくれたんだ。

 俺はカカシの手を取り、固く握り締められていた指先を解いた。

 代わりに自分の人差し指を引っ掛けて軽く引くと、おもむろに俺を見下ろす瞳が不安げに揺れる。

 (大丈夫だ)

 大丈夫。
 そう伝えるように指先を握ると、彼の表情が少しだけ和らぎ、ほっと吐息が落ちてきた。その様子を見てた俺は、繋いだ手をそのままに父さんの向かいの席へ誘う。

「カカシの席はこっちな」

 カカシが席に座ると、お盆にティーカップを載せてきた母さんが彼を見て優しげに目を細めた。

「カカシくんは紅茶飲めるかしら」
「あ、はい。頂きます」
「「母さん、俺はーーー」」
「砂糖とミルクね」

 俺と父さんが言うより早くテーブルに砂糖とミルクが並んだ。椅子に座りながらミルクを注ぐ俺の隣で、カカシがストレートのままでカップを傾ける。

「お口に合うといいのだけれど」
「はい、美味しいです」

 カカシがニコリと笑うと、腰を下ろした母さんもまた釣られたように微笑んだ。

 父さんは、砂糖をスプーン山盛りで入れてはくるくる掻き回しながら、「それで」と俺を向いて切り出した。

「二人は一緒に暮らしているのか」
「そうだよ」

 俺はカップを傾けた。マイルドになった紅茶を胃に落としながら、浮かぶだけカカシについて話そうと口を開く。

「ほんとにいいヤツなんだよ、コイツ。
 俺みたいなヤツの側にずっといてくれるし。口煩くしても、絶対見捨てないでいてくれてさ」
「チヒロ」
「生意気気取ってても、なんだかんだで可愛いところもあるし。優しくて真面目だし。
 なんなら、家事完璧だし。カカシの作る肉じゃが最高に美味いんだ。あ、言っとくけど、家事は俺もやってるからな」
「チヒロ」
「それに外科医としても有名で、国内だけじゃなくて、海外まで引っ張りだこなんだ。
 ウチの病院でもこの歳で部長やってて。面倒見いいから、患者さんたちからも人気でな。それでーーー」
「チヒロ!」
「ッ」

 父さんに三度呼ばれて我に返る。

「あ、わりぃ。話し過ぎたか」
「話し過ぎたというか……」

 カップを置いて両親の反応を窺うと、父さんは深く嘆息し、母さんは頬に手を当て苦笑した。

「チヒロ、そういう殺し文句はね。私たちにじゃなくて、カカシくんにだけそっと言ってあげるのよ」
「え」
「そっとね」

 言われてカカシを振り返ると、彼は両手で顔を覆い「アホチヒロ……」と項垂れた。

 耳の先まで真っ赤にしているカカシ。それを不憫に思ったのか、父さんが申し訳なさそうに声を掛ける。

「こんな息子ですまないな、カカシくん。ほら、砂糖入れるか」
「いえ、大丈夫です」
「クッキー食べる?取って来るわね」
「すみません、ありがとうございます」

 なんだ、どうした。カカシを知ってもらおうと思っただけなのに、どうしてこんな息子呼ばわれされた挙句、カカシを労う会が形成されてるんだ。一体どういうことなんだ、これは。

 俺は首を傾げながら母さんが出してくれたクッキーを摘もうと手を伸ばすと、「それはカカシくんの」だと怒られた。解せない。

 カカシと談笑する両親を横目に、俺はカップを傾ける。

 (まあ、なんだかんだで二人から可愛がられているからいいか)

 カカシの顔の熱が冷めた頃を見計らって、母さんがパンと手を打った。

「ささ!もう夕方だし、ご飯にしましょう!」
「良ければ手伝います」
「あら、嬉しい。チヒロはそういうことしてくれないから有難いわー」
「うっ」

 耳が痛い。
 確かに実家で手伝ったことはほぼないけど。

 カカシを連れて席を立つ母さん。キッチンに向かうその背を眺めて、ふと気が付く。

 (少し、身長低くなったか……?)

 髪こそ染めているが、カカシを見上げて微笑む目尻と口の端に皺が見える。

 (今度から、俺も手伝うようにしようかな)

 思えば、親孝行らしい孝行もして来なかった。

「なあ、父さん」
「ん?なんだ」
「どっか行きたいところとかない?」
「行きたいところ?」
「ほら、母さんと二人旅とか」
「どうした当然」
「あー、いや、ちょっと」

 目を丸くする父さんに、俺は人差し指で頬を掻きながら言った。

「ほら。俺、父さんと母さんに何もしてあげてなかったからさ」

 前世でも。
 忙しさにかまけて、同じ里にいるにも関わらず実家に帰ることも少なかった。それなのに。

『おかえり、チヒロ』

 帰ったら何も言わずに迎えてくれて。
 ご飯出してくれて。話を聞いてくれて。

 たまに父さんと母さんの惚気話を聞いたり。家族の思い出話をしながら。

『体に気をつけてね。ちゃんと食べるのよ』

 また日常へと戻っていく。

「だから、二人に何か返せないかなと思って」
「いらん」
「は」
「必要ない」
「え」

 あろうことか拒否られた。

 行きたいところあるなら旅費くらい出すよ、と言ったら父さんが「それくらい俺だって出せる!」と叱られた。

「全く。大きくなったと思ったが、まだまだ子どもだな」
「そ、そんなことねーよ」
「気に食わないと口を尖らせてそっぽ向く癖も変わってない」
「ぐぅ……!」

 なんてこった。子どもの頃から変わってないってことは、前世から全然成長してないってことだろ。

 (我ながらヤバイな、俺)

 親孝行以前の問題だった。どうしよう。

 カカシの件といい。今日はどうも空回るな、と肩を落とすと、父さんの手が伸びて来ては俺の頭を荒く撫ぜた。

「いいんだ、返さなくて。親は子どもを育てる。当然のことをしただけだ」
「父さん」
「それに、もうたくさん貰ったよ。お前からも、リンからもな」

 思い出。

 家族だからと言って、いいことばかりじゃあない。笑ったことがあれば、泣いたこともある。分かち合ったこともあれば、擦れ違ったこともある。

 それでも。

「母さんがいて、お前たちがいてくれたから父さんも頑張って生きてこられた。
 チヒロもカカシくんと一緒に暮らすと決めたんだろう。彼を大切にして生きていきなさい」
「ん」
「よし!」

 口を結んで噛み締めるように頷くと、ニッと歯を見せて笑う父さん。

 その表情が、自分の父親のものなのに妙に格好良くて。

「俺も歳取ったら、父さんみたいなイケ爺さんになりたい」
「本当か!?父さんイケてるか!」
「マジ最高」
「っし!」

 俺の時代来たァ!と喜んでいる父。それを見て、「あー、流石俺の父さんだわ」と思った。




「もう、お父さんったら。久しぶりにチヒロが来たからってはしゃいじゃって」
 
 こちらからリビングを見渡せるオープンキッチン。

 テーブルでは、チヒロの頭を撫でていたお父さんが、今度はガッツポーズして舞い上がらんが如く喜んでいる。その姿が、ちょっと誉めただけでドヤ顔しているチヒロを彷彿とさせて。

「親子ですね」
「ふふっ。分かる?似てるのよね、ああいうチョロイところ」

 チョロイところ。

 (言っちゃうのか、それ)
 
 歯に衣を着せぬ言い方に、思わず苦笑する。

 オレは刻んだネギとにんにく、しょうがをボールに入れて、レタスとピーマンを刻み終えたお母さんに渡した。

「どうぞ」
「ありがとう」

 彼女は自分が刻んだものをボールに足し、塩胡椒をしてから、野菜室から鳥の挽肉と餃子の皮とを取り出した。

「鶏肉で餃子を作るんですか」
「そ。これはこれで、さっぱりして美味しいのよ」

 ビニール手袋をして、具を混ぜるお義母さん。

「こんなものかしらね」

 手袋を外して捨ててから、市販の餃子の皮の袋を破る。

 スプーンで具を掬い、皮に乗せ、包む。

 オレも自分の手のひらに餃子の皮を乗せ、彼女の手元を真似ながら具を包んでいく。

 一つ、また一つと増える餃子。
 二人でフライパンをいっぱいにしてから、お母さんが蛇口を捻り、湯飲みで一杯分の水を汲んだ。

「これを餃子の入っているフライパンに入れてから、ぐるりと油を回す」
「水と油を一緒に入れていいんですか」
「いいの、いいの。
 それから蓋をして、弱火で十五分蒸し焼きね」

 フライパンに並べきれなかった餃子は、冷凍庫へ入れておく。

 オレが使った調理器具を洗っていると、それを隣で眺めていたお母さんがふっと目を細め、おもむろに口を開いた。

「カカシくんのおかげだったのね」
「はい?」
「不摂生なあの子が、ちゃんとご飯を食べていたこと」

 不摂生なあの子、というのがチヒロであることはすぐに分かった。

「チヒロは昔から没頭すると、食べることも寝ることもそっちのけになっちゃってね」

『チヒロー、ご飯食べなさい!』
『この薬草乾かしてからなー』
『リンが待ってるわよ』
『今すぐ行く』

「リンが絡まないとテコでも動かないんだから。分かりやすいっちゃあ、分かりやすいんだけど」
「はは」
 
 聞いて、まな板を洗っている手が止まった。

 (薬、草……?)

 チヒロの過去。
 薬草を扱っていたのは、前世のはず。

 (どうして)

 両親に記憶はなかったと、チヒロは言ってたのに。

 (まさか)

 思い出したのか……?!

 ドッと心臓が鳴り、汗が噴き出した。

 (どうしよう)

 震える指先。顔を上げることができず、スポンジを握る。

 本当は、オレがここに来る資格はなかった。来るのが恐かった。前世とはいえ、彼らの娘を殺めたのだから。

 でも記憶がないなら、と。
 知らない顔をして償えるかもしれない、やり直せるかもしれない、と。打算的なことを考えた。

 リビングの入り口に立った時、来たことを後悔した。

 リンの死を伝えた時。
 崩れ落ちたお母さんと、呆然と立ち尽くすお父さんの姿を思い出してしまったからだ。

 (どうする)

 どうしようもない。
 竦む足。何かを言おうにも唇が動かない。

 そんな矢先だった。

『カカシの席はこっちな』

 チヒロが、オレの手を解いて引いてくれた。

『二人が信じてきたお前を、俺は信じる。お前は、俺を殺すようなヤツじゃないって』

 あの時と同じ。
 オレの頭を撫でた、温かい手だった。

 (そうだ)

 彼は変わらなかった。

『ダチでもないやつに自分の命預けた俺は、お前のことをどうしようもなく愛してるんだろうな』
『好きだよ、カカシ。大好きだ』

 前世も、今世も。こんなオレを、変わらず愛して、好きでいてくれたんだ。

 気を抜けば後ろを向きたがる気持ちを叱咤するように、オレは思い切って顔を上げた。詰まりそうな喉から、言葉を押し出すように口を開く。

「ーーーあの、オレ」
「ごめんなさいね」
「え」

 思わぬ謝罪を受けてお母さんを向くと、彼女は真っ直ぐに頭を下げた。

「前世で、リンのことを伝えに来てくれた時。何も言えずにいてごめんなさい」
「ッ、それは」
「貴方がリビングの入り口に立ち尽くしているのを見て、思い出したのよ。前世のこと。カカシくんに、謝っていなかったなって」
「お母さん」

 オレが呼ぶと、彼女は湿った顔で肩を窄める。

「肝心の大人が情けないわね。一番辛かったのは、最期まで一緒にいてくれた貴方だったでしょうに。気遣ってあげることすら出来なかった」
「いえ。あれはオレが悪かったんです。上忍で、隊長だったのに。名ばかりで。力が及ばず」
「いいえ、それは違うわ。
 貴方は最初から最後まで真摯でいてくれた。ああしてちゃんと伝えに来てくれた。本当に、感謝してるのよ」

 思いも寄らなかった優しい声。向けられた温かい微笑みに思わず目頭が熱くなる。

「それにチヒロのことも」
「チヒロのこと?」
「一人暮らしを始めたあの子の側にいてくれたの、カカシくんでしょ」

 チヒロが実家に帰ってきた時、本人にちゃんとご飯を食べているのかと聞いたことがあったらしい。

 すると。

「チヒロは誰とは言わなかったけど。
 『口煩いヤツがいるから食べてる』って。それはそれは苦い顔しながら言うのよ、あの子」
「全く、アイツは」
「どう生活してるのか聞いたときには、決まって『口煩いヤツ』が出て来てね」

 勝手に雑誌を捨てられただの。
 口を開けば起きろ、飯食え、掃除しろの三拍子で喧しいだの。

「その子が任務でいない時は、清々したとか言いながら、どこか寂しそうな顔しててね」
「へー」
「リンが大好きで仕方なかったあの子が。妹を失ってもなお、ちゃんと生きていられたのは貴方がいてくれたからよ」

 よほど貴方のことが好きなのね。

 お母さんはそう言いながら、泡まみれのオレの手を両手で包んだ。

「これからもチヒロのことをよろしくお願いします」
「……はい。こちらこそ」

 頷いたところで、チチチチと油の飛ぶ音がした。布巾で手を拭いたお母さんが、フライ返し片手に、蓋を開ける。

「うん。ちょうどいい頃合いね」

 フライ返しの角を使いながら、ちょいちょいと餃子の皮をフライパンから剥がしていく。餃子の下にフライ返しを潜らせ。

「よっ、と!」
「お!」

 ひっくり返した餃子。
 その見事な狐色の焼き加減に、思わず声を上げた。

「美味しそうですね」
「でしょう」

 得意技なのよ、と胸を張るお母さん。

 火を消してから餃子をお皿に上げている間に、オレも洗い物を終えた。きゅっと蛇口を閉めると、匂いを嗅ぎ付けた男二人が、カウンターの向こうから身を乗り出す。

「なんか美味そうな匂いがするな」
「この匂いは餃子か」
「餃子……!」

 母さんの餃子美味いんだよなーとチヒロが嬉しそうに頬杖ついたのを見て、お母さんが呆れたように溜め息を吐いた。

「チヒロったら。本当に家事してるの?あんまり任せっきりだとカカシくんに愛想尽かされちゃうわよ」
「えっ」

 言われてバッと勢い良くこちらを見る。その瞳にはあからさまに焦りの色が滲んでいて。

 (ま。それくらいで尽きる愛想なら、もうとっくの昔に尽きてるけどな)

 そう思いつつも、オレがうんともすんとも言わないでいると、今度はわたわたと手を動かし弁明してみせた。

「ほ、本当だよ!俺ちゃんとやってるよな、カカシ!」
「ん、そーだね」
「ほら!」
「メニューは自分の好きなものに偏ってることが多いけど」
「チヒロ」
「毎朝ーーー、は無理だけど俺が朝いる時はナスの味噌汁作ってやるから……!」
「お浸しもつけて」
「任せろ」

 チョロイな。

 お母さんに顔を向けると、「そうでしょ」と言わんばかりに頷く。そして彼女は餃子の皿を二つチヒロに押し付けながら言った。

「さ!ご飯よ、ご飯!
 チヒロは餃子運んで。お父さんはご飯運んでくださいね」
「「はーい」」
「オレはーーー」
「カカシくんは座ってて」
「あ、カカシ。醤油が向こうに」
「チヒロ」
「すみません自分で取ります」

 弾ける笑い声に、焼きたての餃子。家族の団欒。

 オレは温かい気持ちのまま、賑やかな夕食の席に包まれた。
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