ねぇ、気づいてる?


私はあなたが誰を見てたか知ってるの。
あなたの守護霊が何だったかも。

あなたが誰を守ろうとしてたかも。


ハリーのことあんなに憎んでたのにね。

あの人の、リリーの息子だからって何でそこまでする必要があったの?


ねぇ、ずるいわ。
あなたは最後まで私を見てくれることはないのね。
最後まで――…。


私はずっと見てた。

「僕を……見て……くれ……」

ねぇ、ほんとにずっと見てきたわ。
そろそろ交代すべきじゃない?

でもあなたは、


――――もういないのね。


私はあなたが好きでした。
無愛想で皮肉屋でスリザリン贔屓のセブルスが
本当に本当に好きでした。



風がふく。

この風と共に私の想いが天国のあなたに届きますように。


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