ブルーワンピース






「これ、似合うよ名前ちゃん。」

「本当ー?」

「うん、世界一!メロリーン」


新しく着いた島のお洋服屋さんで、早速サンジとデートを兼ねてショッピング。サンジは着る服着る服アレもコレも全部可愛いよ、って言うから中々決まらない。


「んもう、真剣に選んでる?」

「勿論さ!あ、この服もクソ可愛いな。名前ちゃんが着たら最高だぜ。」

サンジの手に持っているソレは、淡いブルーの落ち着いたロングワンピース。ナミがいつも着るみたいな露出が高い服が好みだとばっかり思ってたから、少し驚いて、え?あんたこういうの趣味な訳?って聞いたら


「まあ、それもそうだけど」

「なによ。」


「露出が高い服着てる名前ちゃんの体を、俺以外の男が見ると思うとクソむかつくから、さ。」


そう言ってニッコリ微笑んだ。


照れてうつ向く私に

不意討ちに、頬に優しいキス。


「もう、ず……るい。」


そんなことおかいましにさっきのワンピースを手に、レジに進むサンジ。


頬が、熱い。


「さ、行こっか?名前ちゃん。」


お会計をすませたサンジが私の前まで来て、荷物を持っていない方の手を差しのべる。

どこまでカッコいいんだ、この男。


「私もう着ないよ」

「え!?何を?」

「露出高い服を」

「何で?!!まあ確かに着ないで欲しいって言ったのは俺だけどたまには来て欲しいっていうか…でもクソマリモ野郎達に見られるのは釈に触るけどたまには名前ちゃんの体見たいしさ!」


あわてふためくサンジが可笑しくて、可愛くて。


「サンジ以外の前で、ね」



「…………名前ちゅわああああああん!メロリンメロリンメロリーン!大好きだあああああああ」

「うぎゃああああ!離れてよ!そのテンション嫌いなんだからぁっ!」

「名前っっちゅわああああああん!」








ブルーワンピース
(そのワンピース似合ってんなー、名前)
(可愛いわよ。)
(そう?…アレ?何か大好評みたい)


(買わなきゃよかったぜ…)





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