2010/12/05 00:30

若干(?)のスク→ディノ








「スクアーロっ聞いてくれよ、」

「なぁスクアーロ、」

「この間な、スクアーロ」



スクアーロスクアーロと俺の後を付きまとってくるディーノ。

「なんだぁ!うるせぇぞぉ!」
振り向いて怒鳴ってやるが、ニコニコと輝くような笑顔は一向に消えない。

また前を向いてスタスタと先を行こうとすれば、後ろから派手な声。


「あー兄ちゃん!」


「ん、おぉ来てたのか!」

突然声のした方に目を向ければ彼と同じ蜂蜜色の髪を揺らして走ってくる少女がいた。

「俺の妹。可愛いだろ?」


照れる様子もなく言ってのけるディーノにシスコンがぁ、と悪態をついてみる。


「兄ちゃん久しぶり!」

「久しぶり。元気だったか?」


おいおい、コイツ等俺のこと忘れてねぇかぁ?
妹に至っては気付いてねぇだろぉ


「!、兄ちゃん!このひとだぁれ?」

「スクアーロって言うんだ。話しただろ?」


「すくあーろ…スク!」

いきなり呼び捨てかぁ!
馴れ馴れしい所もそっくりだなぁ!

「なんだぁ」

返事をすればささっと兄貴の後ろに隠れやがる。
まぁガキには俺は怖ぇかぁ。


しかし発されたのは
「かっこいいっ」

「はぁ゛?」


「兄ちゃん兄ちゃん!私ね、スクと結婚する!」

「はあ゛!?」

「な、何言ってんだ?」




この日から俺に付きまとうヤツが一人増えた。


どうせ本命は叶わねぇんだ、

だったら……。




よく似たアイツの妹に

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