「オニーサン、帰りに一発どう?」

「俺、女の子には慎みが大切だと思うんだよね」

「じゃあ言い方変えるわ。今夜空いてる?」

「うーん。21点」

「随分手厳しいのね。据え膳食わねばなんとやらって知ってる?」

「どこに据え膳があんのか俺様わかんないや」

「そうねー、…名はあなたを想うだけで身体があつくなるの」

「うっわ、そんな台詞どこで覚えてきたの!」

「この熱を鎮められるのは、あなたの身体だけなのよ」

「…待って、」

「触ってほしいの、はしたないのはわかってるけど、止まらないの」

「だから、」

「こんなに、ふくらんでるのよ」

「………」

「あぁ、でも天井裏で偵察中に勃たせちゃマズいと思うのよ」

「誰のせいだと思ってるの!」




Drive at course





「Shut up!屋根裏で何話してんだおめーらは!」

「ねぇ、奥州筆頭」

「Ah?!」

「ここから一番近い茶屋ってどこかしら」

「Shit!お前ら…!」

「待って!俺何もしてないって!この子が、」

「残念ね、じゃあ奥州筆頭で我慢するわ」

「?!!」

「Great!」

「さすが話がわかるのね」

「待って、待って名ちゃんこの人一応敵だからさ」

「敵味方なんてのはね、一時の快楽の前じゃ無力なのよ。ねぇ?」

「Of course.」

「ダメだから!ほら、帰るよ!」

「え、帰るの?」

「だから、」

「帰るの?」

「………」

「竜の旦那、」

「…なんだ」

「この近くの茶屋教えてください…」

「さっすが佐助!」

「……城下に出て、豆腐屋の角を右に曲がった真正面だ」

「ありがとーございます…」




「政宗様、天井裏に何者かが?」

「いや、猫だ」

「猫ですか」

「発情期らしい」

「はぁ…?」




by six.



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