卯の刻。


「政宗さま、早く起きてください!はりーあっぷ」

「Oh、名、異国語が身についてきたじゃねぇか」

「毎日一緒にいますからね」




巳の刻。


「ったく。同盟組んだってのに、南の軍兵達は全然言うこと聞きやがらねぇ」

「本当ですか。しっとなヤロー共ですね」

「ゲホッ…名、ladyがsitはいけねぇな」

「あらそうでしたか。じゃあ使えないヤロー共ですね」

「…いや、ヤロー共の方もダメか」




未の刻。


「名、どうした異国語の習い本なんて読んで」

「私の異国語には少々問題があるみたいなので、基礎から学んでみようかと」

「Hum、いい心がけだな」

「ところでこの赤線が引いてある所はなんて書いてあるんですか?」

「あ?…あ、ああ、それは"今日のご飯はなんですか?"だ。うん」

「政宗さま、顔が赤いですよ」

「気のせいだ。(卑猥な言葉に線引くなんてガキみたいな真似するんじゃなかったぜ)」




酉の刻。


「小十郎さまは異国語がわかるんですか」

「ああ、少しはな」

「最近よく聞くあいらびゅーとはなんなんでしょう」

「…政宗様が言うのか?」

「ええ。聞き返しても教えてくれないんです」

「…悪いが俺にもわからねぇ。だが、」

「?」

「夜遅く部屋を訪ねれば教えてくださると思うぞ」

「はぁ、じゃあ今晩聞いてみます」

「ああ。ちゃんと風呂入れよ」




子の刻。


「政宗さま、もう寝てますか?」

「名か?入れ」

「あら、お仕事なさってたんですか」

「なかなか片付かなくてな。Ha…very tired.」

「政宗さま、重いです。腰に巻き付かないで下さい」

「ちょっとじっとしてろ」

「……。あいらびゅー」

「…!?」

「ってどういう意味ですか?」

「どうした急に」

「小十郎さまが夜聞けば教えてくれるって」

「……」

「あとこうも言ってました。赤線の引いてあるところは言えば喜ぶ言葉だからおねだりする時に使え、と」

「…は、」

「えーと、ぷりーずめいくらぶ、ぎぶみーもあ…」

「あああもうそれ以上言うな!(おねだり違いだろうが…!小十郎のやつ確信犯だな絶対)」




寅の刻。


「それで、なんで一緒に朝を迎えてるんでしょうね私たち」

「お前が悪い」

「…結局なんだったんですか、あいらびゅーの意味は」

「…それはな」




そしてまた卯の刻。


「あいらびゅー政宗さま、早く支度なさってください。あら、小十郎さまも、あいらびゅー」

「!?…政宗様、一体名にどのような教え方を?」

「いや…いっぱい言ってほしくてつい。(ヘタレて教えられなかったなんて言えねー…)」





れっつだーてぃー


あいまいみーまいん



by seven.



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