?城下町
 和之国の心臓、東都の城下に広がる町。東都は、広大な面積に栄える地としては西都と肩を並べる。
 昼夜問わず多くの人々が行き交い、帝が祭り好きで快活な気性のためか、城下は常に明るく保たれている。昼は商人たちの活気で賑わい、夜には赤提灯が立ち並んで連日宴が催される。その盛況故に「くれない町」とも呼ばれる反面、その賑わいに乗じたたちの悪い妖怪も多く、治安はあまりよろしくない。

?きくいち
 城下町のど真ん中辺りにある退魔屋。今までは店主である伐兎が、経営から退魔……悪さをする妖怪をこらしめ退治する仕事など、運営のすべてを一人でこなしてきたが、紅緒を拾い武蔵を協力者として迎え入れてからはだいぶ運営も楽になった様子。

?西辿稲荷大社
 東都の外れにある立派な神社で、祀られているのは日本三大妖怪の一角でもある「白面金毛九尾の狐」。東都に住む殆どの人々は正月にもなれば必ず此処へ初詣に来るらしく、参拝客も多いうえ帝の贔屓もあって、経済的にはとても安泰。
九月には縁日が催される。

?双子座
 城下一の資産家でもある、お偉いさん御用達の老舗芸者屋。現在は既に一線を退いた八代目歌彦・天海夜永が座長を務め、五十を越える芸者や俳優が所属している。看板役者は九代目歌彦・天海夜千代。

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