ばるーんどりーむ ― 5／2

００１　人を殺めることは何より悪徳だと思う。

人を殺めるための兵器が世界に幾つも存在している事実に頭を悩ませる。
人と人、一対一で斬り合うのならまだしも、兵器というのは無差別に、一方的に、絶対的に、逃げようもなく、戦意の有無全く問わずに命を奪い去る。

と言うより、そもそも人が人を殺めること自体が理解出来ない。兵器を操るのは結局人なのだ。人が人を故意的に殺めているのだ。

なぜ殺してしまうのだろう？　何か他の方法はないのだろうか？

例えば意見の対立から口論になり、発展して揉み合いになったとして、更に相手を殺して自らが正義と成ったところで、虚しくはないだろうか。

何かが根本的に違う。反対意見は捩じ伏せて解決？　勝利した者こそ正義だなんて理論で押し通してきた者ばかりが英雄とされる世の中に納得がいかない。



だから君の生き方には反対なんだよ。

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