帰路は、闇(柔金)





「っ、金造………」

「っはぁ、はぁ…柔兄、じゅう、にぃ…」


我慢出来ひん。

上に乗っかって、銜え込んで

「こんな、なって…」

「いっ、ぁ…」

ぐっと膝を押された勢いでさらに深く銜え込む。

「…ぃや、や……じゅぅ、に……奥、っは、」

熱を吐き出す寸前まで上り詰めた中心に視線を感じる。

「誰や、こんな淫乱にしたん。こんな子ぉに育てた、覚えないで」

視線だけでも充分感じるのに、柔兄の長い指が伸びてそれに触れる。

「あ、あかんっ……ぁ、あ、んっー…っ!!」

勢いよく放ってしまった白濁は、寝転がっとる柔兄の頬まで汚して罪悪感とか背徳感で、また背筋に快感が走る。

一度、射精したというのに柔兄の指はまだ中心に触れたままで口元だけが仄かに笑む。

中に柔兄の熱が哮ったままで
微かな律動が小刻みに送られる。

「ほ、んっま…ドS……っん、は、あっ」

「、どの口が物言っとんや」

勢いよく起き上がってきた、柔兄に後ろ向きに倒されて拍子に更に奥に銜え込んで、奥に奥に熱が穿たれる。

「あっ、あ、っは、あぁ、い、ゃ、や…じゅ、に…」

背筋を這い上がるのが快感が背徳か分からなくなって、背を反らす。
強すぎる快感が、脳みそをドロドロに溶かして思考もグダグダに溶け出す。

降ってくる唇を受け止めて、唾液や汗や汚い感情や単純な好きでドロドロに汚れていく。

「ん、っふ、…い゛っ、ああ」

「っは、」

見下ろされる、イク瞬間だけ優しい眼差しになる。

「きんぞ、…」

余裕ない声で名前を呼ばれるんが柔兄がイク合図。

口になんか出さんけど、柔兄の腰に足をきつく絡めて外出しなんかさせんように拘束する。

縛られたい。全部、ぜんぶ



「…………ーっ!!」


射精して真っ白んなって、中に熱だけ感じて目を開けて、嗚呼、柔兄に抱かれとるんやって確認する。



「じゅ、にぃ…」

回らない舌で名前を呼ぶ


「……なんや」

「じゅうにぃの最期は俺が殺したるから」

「は、物騒やな(笑)」

意識が微睡んでいく。

背中に大きな手が廻って、熱が広がる。


『堕ちんのは、一緒や』



とおくでかすかにきこえた。










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