青峰
青峰が夏休みに思いを馳せるだけ

蒸し暑い教室、カリカリとシャーペンが解答用紙を滑る音。まともに授業なんか受けちゃいない俺は、いきなりテストを受けて問題が解けるはずもなく、真っ白な解答用紙に名前だけを書いて放置。
ああ、はやく終わんねぇかな、と何度も時計をチラ見して、目を瞑る。窓の外から風が吹いてくる。セミの鳴き声が聞こえる。クマゼミっぽいな。ああ、早く終わってくれ。これが終われば、あとは終業式だけ。そうすれば夏休みが待っている。部活に夏祭りにプールに花火大会に合宿、大事なイベントが目白押しだ。夏休みの宿題なんてものは最後の二日で終わらしゃあいい。テツや緑間あたりはマジメにやってあるだろうから、写させてもらおう。
そうやって夏休みに思いを馳せていたら、チャイムが鳴った。テスト終了のお知らせ。これで1ヶ月は勉強しないですむ。バスケと遊びのことだけ考えてりゃいい。まあ、いつもだけど。




2012/07/23
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