赤青
黄瀬くんちで宅飲み妄想

「赤司ィ……お前、テツよりかはでかいけど、ちっちゃくてかわいいなあ」
と、青峰が隣に座る赤司に腕を回し、横からぎゅうと抱き締めた。
「殺されるぞ青峰」
「いや、大丈夫です。キセキ厨の赤司くんなら、ここは酔ってデレた青峰くんを十分に楽しもうと」
「ねえ、赤ちんも酔ってない?」
「「青峰(くん)が危ない!!」」
しかし、時既に遅し。
赤司は青峰の腕の中で身を捩ると、青峰の顎をがっちりとホールドし、唇を青峰のそれに重ね合わせた。
「さっさと止めさせるのだよ!野郎のキスシーンなど見たくはないのだよ!」
慌てふためく緑間を、紫原はまあまあとなだめる。
「今の赤ちんスイッチ入っちゃってるしー。止めたら俺らがただじゃすまないでしょ」
「しかし……!」
「ちょっと待ってください緑間くん。これ……なかなかイケます」
「はあ!?何を言ってるのだよ黒、子……っ」
緑間が酔っぱらい二人に再び目を向けると。
口付けはいつの間にか触れるだけだったものが深く粘着質なものに変わり、くちゃりと水音を立てる。赤司を抱き締めていたはずの青峰の腕は力が抜けているのか、赤司の着るシャツを力なく握りしめている。普段の強気で横暴な表情はどこへやら、切れ長の目は潤んで凄みをなくし、色黒なので分かりにくいが肌も上気してほんのり赤みがさしていた。何より、時折あげる上擦った声が。
「ほら、エロいでしょう」
「ばっ……、馬鹿を言うな黒子!あの青峰だぞ!」
「え〜、ギャップがいいんじゃん。峰ちん、とろっとろでかわいー」
「緑間くん、ほっぺが赤いです」
「うるさい!!」
長い口付けはようやく終わったようで、赤司が青峰から唇を離した。名残惜しそうに二人の唾液が糸を引く。赤司が青峰の肩を押すと、力が抜けている青峰はぱたりと後ろに倒れた。
「あ、かしぃ………」
軽く息を切らしながら青峰が赤司を呼んだ。赤司はそれには答えず、青峰の股間を膝で押す。
「うぁ……っ!」
「勃ってる」
「う、るせ」
「気持ちよかったの?大輝」
「ッ、あ、ばか」
「ねえ」

「はいはい赤ちん、その辺でおしまーい」

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黄瀬がフェードアウト




2012/07/21
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