火神と黒子
同窓会やってお酒も入ってちょっとセンチメンタルになって、あの頃に戻ったみたいにワイワイ騒いでも、あの日々はもう二度と戻ってこないんだなって思うと涙が出てきちゃって、ってなかんじで冬の月夜を二人で歩く火神と黒子


「こうやって集まってもさ、みんな全然変わんないよな」
「……いえ、それでもやっぱり、あの日々は特別でした。今こうやって集まっても、やっぱりあの日々には戻れないんだって、僕はさみしくなりました」
毎日部活に打ち込んで、バスケのことしか頭になくて、ただただがむしゃらに練習して。家族よりも長い時間一緒に過ごし、楽しいことも辛いことも分かち合ったあの日々は、もう戻ってくることはない。環境や立場の変化が、皆を変えてしまったからだ。もう、全てをバスケだけに注ぐことはできないし、あれだけ密度の濃い時間は生み出せないのだろう。そんな予感が黒子にはあった。
「あの日々を思い出すたびに、懐かしくて温かい気持ちになると同時に、すごく、胸がきゅうっと締め付けられる気持ちになるんです」






2013/12/08
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