青峰と黒子



※大学生パロ/成人した青峰と黒子
「……すいません、吸ってもいいですか」
「は?」
「煙草。吸ってもいいですか」
条件反射で頷いた俺。テツはダッフルコートのポケットから煙草と銀色のライターを取り出した。一本咥えて火を点ける。その一連の動作を、俺はただ見つめていた。
テツの吐き出した煙が、寒空に漂った。
あのテツが、タバコを吸っているのだ。どう考えても似合わない。
「……テツが、煙草吸ってる」
それを聞くと、テツは少し顔をしかめた。
「……あのね、君、僕をなんだと思ってるんですか。吸いますよ、煙草くらい。もう成人しましたし」
「いや、でもなんか、イメージと違ったんだよ」
「イメージ……ですか。君も、イメージと違って、煙草も吸いませんし、案外酒にも弱いですよね」
「まー、煙草で肺活量落ちると困るし。それと、酒に関しては俺は普通だ。お前がとんでもなくザルなだけだよ」
「そうでしょうか」
「そうだ。どんだけ飲んでも酔わねえもん、お前」




2013/12/08