utpr小ネタ
雑食、ホモ注意


「俺は一人で生きていける」
「うん、そうかもしれないね。でも、ランランは良くても、ぼくちんはだめなんだ」
嶺二が蘭丸の肩口に顔をうずめ、首に手を回す。その手が冷たくて、小刻みに震えているのに蘭丸は気づいた。
「お願い、一人にしないで。ひとりの夜は、寒くて、長いよ」
強がっておどけた口調でそう言った嶺二がなんだかひどく愛しくて、蘭丸は嶺二をぎゅっと抱きしめた。

嶺ちゃんは季節によってテンションにムラが出るタイプ。恋人未満のさみしがり嶺ちゃんとランラン

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聖川さんは絶対春ちゃんにあったかい格好をさせたがると思う。秋冬に薄着でいようものなら「婦女子が身体を冷やすものではない!」とマフラーだの手袋だの帽子だの上着だのを寄越して着ぶくれさせてすごく満足げな顔をするといい。でも春ちゃんの足が好きなのでタイツは寒そうだけどズボンは履いて欲しくない、と悩みに悩んだ結果200デニールタイツかヒートテックのタイツを買ってきて「これを履いてくれ」って渡すと思う。
彼自身も部屋では絶対手作りの半纏着てる。12月頃になると春ちゃんにもっこもこの半纏作って渡す。そんで毛糸のマフラーやら靴下やら帽子やらをせっせと作っては渡す。最終的に毛糸のパンツを渡し「はずかしいです!」と怒られる。

一緒に歩いてて春ちゃんが寒そうにしてる場合
翔ちゃんは「ほ、ほら……こうすればあったかいだろ……」って照れながら手袋片っぽ分けてくれて空いた手をつなぐかポケットにいれる。音也とトキヤはこれをナチュラルにやる。
聖川さんはせっせと防寒具を作って渡す。
那月は着ているコートの前を開いて春ちゃんを包んで「これであったかいですよ〜」ってやる。レンも同じ。
セシル「ではワタシが魔法であたためてあげます」www

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御曹司は間違えて失うのが怖くて臆病なレンと腹括っててなりふり構わない聖川さんっていう対照的な構図がいいよね
W1の二人はコンプレックス持ちってとこで共通してるけど性格は正反対
でもトキヤのが案外わかりやすくて、音也の方が笑顔を崩せない気がする
クラシック組の二人は天才であるがゆえの孤独や悩みを抱えた那月と、凡人であっても嘆かずに病気にも負けずに足掻いて足掻いて必死に上ってきた翔ちゃんと、これも正反対

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冷蔵庫が唸る音。時計の針が進む音。
そんな些細な生活音が頭の中をぐわんぐわんと掻き回し、堪らず音也は布団の中で頭を抱えた。
時々こうしてやって来る、途方もない虚無感。この広い世界に自分はたった一人だけで、誰も自分のことなんて大事にしてくれない、時々そんなやるせない気持ちになるのだ。
鼻の奥がつんとする。頭が鈍く痛みだす。同室のトキヤはまだバイトから帰ってこない。部屋には音也一人きり。
この部屋は果たしてこんなに広かっただろうか。一人寝の夜なんて当たり前のことで、慣れているはずなのに。
背骨に言いようのない心地悪さを感じて、音也は寝返りを打つ。かぶっていた布団をぎゅっと抱き締めても、さみしさは埋められなかった。
(誰かにあいされたい)
音也は愛されたかった。もちろん、愛された記憶がないわけではない。幼い頃ではあったが、母がめいっぱい注いでくれた愛情を忘れてはいないし、施設の先生や仲間も音也のことを本当に大切にしてくれた。早乙女学園に通う今だって、仲間に大切にされているという実感はある。しかし。
それでも足りない、と時々心が悲鳴を上げる。欲張りだという自覚はあった。贅沢な悩みだとも思っている。でも、音也はそれでも時折、願わずにはいられない。
(ムショーのアイ、ってやつ)
自分がどんなことをしても、何があっても、絶対に自分のことを愛してくれる存在。無条件に自分のことを愛してくれる存在。
音也は、そんなひとが欲しかった。

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音也は、まだ少し痛む頭を抱えながら、目の前に広がる光景に目を瞬いた。
いつもはあんなに嫌がるくせに、那月の腕の中にすっぽりと収まって、すやすやと寝息を立てている翔。
整った顔を鼻水と涙でぐしゃぐしゃにして泣いているトキヤと、その腰を抱き寄せて耳元で何やら囁いている真斗。
「ああ、おはようイッキ。気分はどう?」
「……なに、これ」
ああ、とレンはあたりを見回した後、なんでもない風に「いつものことだから」と笑った。

もしもST☆RISHで飲み会をしたら妄想





2013/12/08
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