日向とリコと木吉
鈍いリコ、ヘタレな日向、聡い木吉
リコと木吉は恋愛抜きで二人が好き
日向はリコのことが好きだけど、それ以上に三人でいるのが好き
そんな三人が大学でいつもつるんでる三人組で、木吉と日向はルームシェアしてて、そこにリコの分の布団とかコップとか歯ブラシとか置いてある、っていう話




机の上いっぱいに並べられた空き缶、散らばったゴミ、床に大の字に寝転がって寝息を立てている木吉、その両脇に寄り添うようにして寝転がる、俺とカントク。
「カントク、起きてる?」
木吉の大きな身体の向こうに寝ているカントクは、見えない。
「……うん」
小さく返事が返ってきた。
「……こないださ、久しぶりに伊月に会って、俺らのこと話したの。そしたら、変だって言われたよ」
「何が?」
「俺らの関係が」
「……まあ、確かに」
付き合っているわけじゃない。けれどこうしてくっついて川の字で寝たり、セックスこそしないけど、抱き合ったり、キスをしたり。友達以上、恋人未満ってやつか。しかも三人で。確かに変だ。
「鉄平なら、『別にいいだろ、俺たちがいいなら』って言うわよね」
「……はは、そうだな、こいつなら」







2012/09/30
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