青黄
「……んなデケェ図体してめそめそすんじゃねぇよ、気色悪い」
「ひ、ひどいぃ、青峰っち……」
青峰っちの手がばちんと無様に突き出された俺のケツを叩く。ひぐっ、とみっともない声が出た。
だって、青峰っちに愛されている気がしない。一度だって愛の言葉を囁いてくれたことはないし、セックスだってただ後ろから突っ込んでがんがん突いて、イったら抜いて適当に掻き出して終わり。俺は青峰っちの何なの。コイビトじゃあないの。
「で、何が不満なんだよ」
ああ、青峰っちイライラしてる。怒気をはらんだ声を聞いて、ますます涙が出てくる。
「泣いてばっかじゃわかんねえよ」
「あ、おみねっちの…かお、みたい…」
「んあ?いつも見てんだろ」
「ちが……後ろから、するんじゃなくて、かお、見たい……ッ」




2012/06/14
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