※あらすじまで考えたんだけど消化しきれず放置状態だったのでここで供養。
赤緑からの高緑。

それは一瞬の出来事だった。
赤司のしっとりとした柔らかな唇が緑間のそれに重なって、離れる。
「犬にでも噛まれたと思って、忘れてくれ」
そっぽを向いた赤司の手は、膝の上できつく握られていて、耳は赤く染まっていた。
ポーカーフェイスを崩した赤司が、緑間にはひどく愛しく思えた。
「…無理だ。……忘れるなんて、出来ない。忘れたく、ないのだよ」
赤司が緑間のほうを向いた。頬がひどく赤かった。緑間の頬も熱を帯びている。
今度は、どちらからともなく唇を重ねた。
今となっては、昔の話である。


「…今日は、しないのか」
いつもは将棋盤が乗せられている窓際の机の上には、今日は何も乗せられていなかった。パイ プ椅子に腰掛け、机に頬杖をついた赤司は、入口の前に立った緑間を一瞥して、一言「しない」とつぶやく。緑間は首をひねった。
明らかに赤司の様子がおかしい。この男は普段、付け入る隙など他人に見せない。それなのに、今日の赤司は、誰が見てもわかるくらいに、弱っているようだった。
「……俺に心配されるのも癪かもしれないが、いったいどうしたのだよ」
「……緑間」
赤司は椅子から立ち上がると、ふらふらと緑間に歩み寄った。そうして緑間の胸に顔
を埋めると、腕を背中に回す。突然の赤司の奇行に、緑間は戸惑った。
「あ、赤司?本当にいったいどうしたのだよ、熱でもあるのか」
「……ごめん、少しだけ」
赤司の声が震えているのに気づいて、緑間 は息を呑んだ。よくわからないが、どうやら今は何も言わないほうがいいらしい。テーピングの巻かれた左手で、赤司の頭をそっと撫でた。
しばらくそうしていると、ふいに赤司が緑間から離れた。赤司はばつの悪そうな表情をしていた。
「悪かった。……忘れてくれ」

それから、同じようなことが何度かあった。

全体の流れ
【赤】お家のこととか部活のこととか、いろいろ溜め込んで爆発しそうになる
↓誰でもいいからギュッてして!
2人で将棋さしてる時とかに、たまーに「少しだけ」って、赤司が落ち着くまで緑間に抱きついて充電するのが習慣に

【緑】最初は「なっ、何をするのだよ一体!?」とか「お前らしくもない」とか言ってたけど、だんだん赤司のことを気になり始めてて、ギュッてされるがままだったのが、背中に手を回すようになって

【赤】緑間が自分を好きになりかけている、そしてそれを満更でもないと思う自分に気づく。でも気づいたら最後、もう止められなくて
↓衝動である日キス
【赤】泣きそう「忘れてくれ」
【緑】嬉しい「忘れられる訳がない」
↓以来時々キスを交わすように
【赤】恋愛にしたくない、きっと両思いだけど、絶対に幸せになれないと思っている
【緑】赤司の真意がわからないけれど、自分は赤司が好き
↓ある日痺れを切らした緑間が
【緑】「いい加減にしてくれ!お前にその気がないならもう、期待させるようなことはやめてくれ!でないと俺はもう、どうしたらいいのかわからないのだよ……」
↓赤司パーン
衝動に任せて泣きながら身体を繋げる
【赤】もう二度としないから、最初で最後だから(挿入前)
↓それ以来一度もキスもセックスもしなかった
からの高緑
しかしキスの度に赤司が頭から離れない緑間。高尾は緑間が自分を誰かと重ねているのに気づいてるけど知らないふり

【高】一度セックスしようとしたら緑間が泣いて嫌がって傷つく
【緑】セックスしたら高尾が離れていってしまう気がして怖かったのが半分、赤司との思い出を高尾との行為で塗り替えたくなかった(感触を忘れたくなかった)のが半分

WCで高尾、赤司と初対面
緑間、赤司への気持ちが吹っ切れる
赤司に嫉妬して高尾の頭パーン
【高】「ごめん真ちゃん、俺、優しくできそうにねーわ」
強姦未遂
2人でボロボロ泣いて和解
【緑】「赤司のことはもう吹っ切れた……今俺が好きなのは、お前だ」
セックスせずにおんなじ布団でおやすみ

おわり!





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