NL詰合せ
某曲パロ

金モブ
『お兄さん、かっこええ人やね』
彼女が頬を赤らめて呟いたとき、ヤバいと思った。
で、案の定。
真夜中、ライブの後待ち合わせて適当に入ったコーヒーショップで。
「うち、志摩くんの……お兄さんが、好きみたいや」
「……は」
甘いジュースと対照的、俺はどうやら苦い失恋。

燐しえ
珍しく、しえみからの呼び出し。二人の家の真ん中にあるコーヒーショップで真夜中に待ち合わせ。この後どうやって家へ連れ込もう、なんて考えてたからバチが当たったのか?
「ごめんね、燐」
何だよ、意味わかんねえよ。謝るなよ。謝るくらいなら別れ話なんてすんなよ。言いたいことは山ほどあるのに、何一つ口にはできない。

雪シュラ
「やっぱ、お前つまんないや」
何だよそれ。アンタが好きだって言ったから吸い始めた煙草、もう癖になってしまったのに。やめられないのに。
アンタのこと、煙草みたいにもう手放せないのに。
「でもま、電話じゃなくて直接な分だけ、誠実だと思わない?」
ふざけんなよ。どこが誠実なんだよ。アンタもう小悪魔なんてもんじゃない、悪魔だ。僕の繊細なハートはもうズタボロだよ。

志摩出
別れよう、なんて言われたら、もう平常心ではいられない。
「お願いや、考え直して?俺の何が不満なん?言うてくれたら直すし、俺もう出雲ちゃんなしじゃ生きていけんよ、お願いやから」
プライドなんてかなぐり捨ててすがってみたら。
「アンタのそういうところが格好悪いのよ」
なんて。
そんな殺生な。




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