志摩家
書きたいとこだけ書いてみた
長男名前出てます
蝮のビンタと金兄は廉造の味方!が書きたかっただけ
なんか柔兄とお父がひどい人


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かあっと頭に血が上った。
「おまえのせいや、おまえのせいで矛兄は………っ」
刹那、頬にはしる衝撃。
蝮が俺の頬をぶったのだった。
「……金造、廉造連れて向こうに行っとり」
いつもは蝮の言うことなんて絶対に聞かない金造も黙って頷いて、目を潤ませた廉造の手を握って「れん、行くで」と踵を返した。
「アンタ、今なに言おうとした」
蝮が低い声で尋ねた。琥珀色の蛇眼がぎっと俺を睨み付ける。俺は唾をごくりと呑んだ。
「アンタは兄様の何を見てきたんよ!兄様が何を守ろうとしたと思っとるんよ!廉造のせいで兄様が死んだなんて、ようそんなことがあんな小さな子ぉに言えるわ!最っ低や!」

「弟を守るべき立場の兄が、弟を傷付けてどないするん……!」



「柔兄、あんな、廉造、言われるのはじめてやないねん。いろんな大人に言われとったよ、遠回しやけど、矛兄が死んだんはおまえのせいやって」

「あいつ、見かけより聡い子ぉや。悪口言われとるって、あの年でわかるんよ。でも泣かないねん。奥歯ぎゅーって噛み締めてな、そのあとへらって笑うんよ」

「お願いやから、柔兄までそないなこと言わんといてや」


口を滑らせた大人げない柔造と大人の蝮
柔造14、蝮13、金造9、廉造4




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「金兄、おれ、死んだ方がよかったんかな」
「……は?」
いきなり何を言い出すのだと、金造は廉造の顔を見つめた。今にも泣きそうな顔だった。
「なんで矛兄やのうておれが生き残ってしもたん?おれの代わりに矛兄が死んでもうて、お父も柔兄もおれのこと恨んどるんかな。いややなあ、そんなん」
廉造の瞳が涙で濡れる。
「おれ、お父も柔兄もすきやのに、二人がおれのこときらってたら、いややなあ」
金造は手のひらを握りしめた。喉の奥がつんと痛む。
「金兄は?おれのこと、きらい?」
顔をくしゃくしゃに歪ませて尋ねた弟があまりにも痛々しくかわいそうで、金造は胸のつぶれる思いがした。ぎゅっとそのちいさな身体を抱き締め、「だいっすきに決まっとるやないか、こんドアホが!」と叫ぶように告げると、廉造は金造の胸に顔をうずめ、堰が切れたようにわんわん泣き始めた。金造の目からも涙がこぼれたが、弟の前で嗚咽だけは漏らすまいと、必死に声を圧し殺した。


矛兄に追い詰められる廉造と救ってあげたい金造
金造14、廉造9



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「もうやめたってや!!」

「矛兄は死んだ、もうここにはおらん!ここにおるんは廉造や、矛兄ちゃう!」

「お父も柔兄も、廉造に矛兄を重ねんといて、廉造を矛兄のかわりにせんといて!あいつを、『廉造』をちゃんと見たってや………!」
「金兄、もうええ、もうええから」
「……っなんでや!だってお前、ずっと………っ」



泣けない言えない弟のかわりに泣いて言う金造とそんな兄に泣く廉造
金造19、廉造14
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いつもは厳しいけれど酔っぱらうと家族をべた褒めする八百造
褒めてほしくて、宴会が盛り上がってくると必ずお父の側に寄っていく息子たち

廉「おとん、おさけのむといつもとはんたいのこというんよ。おとんうそついてるん?」
蟒「そないなことないで。お酒飲んだらみんな正直になってしまうんや。やから廉造のお父はお前んこと、かいらしくてかいらしくてしゃあないんや」
↑昔おんなじことを柔造にも金造にも聞かれた
(八百造……お前、ちったあ素面ん時も息子ら褒めてやれや)


かわいそうな廉造とか矛兄に縛られてる柔造とかひどい八百造とか色々考えてみたけど、やっぱり志摩家は全員幸せでいてほしいんだ……!いつもは言わないけど本当は子煩悩な八百造とかさ!しょうもないブラコンの柔造とかさ!ヘタレで甘えん坊な廉造とかさ!金造はオアシス。お母は肝っ玉母ちゃん希望。尻に敷かれる八百造が見たい。長女次女も気の強い女がいい。尻に敷かれる志摩家男子。




02/17
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