夏真っ只中の今、日中の気温はもちろん高く、私だけでなく他の生徒も授業中にも関わらず暑さに負けてすっかりだらけきっている。この教室内でちゃんと先生の授業を聞いてるのは最早誰もいないだろう、そう思って周りを見渡したが、しっかり眼鏡をかけて先生の話を聞くキッドがいた。うっわ、有り得ないわ変態かよあいつ… 元々真面目に受けるつもりの無い授業だったが、あまりにつまらなくなってきたのでこっそりと携帯を開いて隣のクラスのペンギンにメールを送る。色々な意味を込めて"相手してよ"、と。ペンギンとは一年の時から仲が良く、私は彼に想いをよせているが、彼はどうも鈍感らしく全く気付いていない。ペンギンにメールを送信して再度、変態臭いキッドを観察しようとすれば、ペンギンも暇してたのかすぐに持っていた携帯が震えた。 『授業に集中しろ』 『ある変態臭いガリ勉な不良もどきを見てからやる気無くなった』 『ユースタスか』 『ユースタスです』 ペンギンはキッドと仲良いローと仲良いからか、キッドがただの勉強好きな不良もどきだという事をもう知っていたらしく、すぐに私が誰の事を言っているのか当てた。でも授業に集中しろと私に言ってくる辺り、ペンギンもちゃんと授業を聞いているらしい。メールの返信も遅いし、なんて暑さのせいか乙女的思考回路になった私はもう一度ペンギンに『相手してよ、ペンギン』とメールを送信した。 『そんなに暇なら好きな奴にでもメール送っておけ』 『現に今してるもん』 ペンギンに冗談を言うなと怒られるのも承知でそう返信すれば、ペンギンからのメールは授業が終わるまで一切来なかった。そんなあからさまな反応を見せられるとは思ってなかったので、しくじったかなあなんて上半身を机に突っ伏す。 授業終了のチャイムと同時に一気に騒がしくなる教室に私は目も暮れないでそのまま机に突っ伏していれば、誰かが私の肩を突付いてきた。何だよ畜生と不機嫌オーラ全開で振り向けば、少し息を荒くしたペンギンがいて、思わず目を丸くしてしまった。何でいんの、と驚き気味に聞けばペンギンは呼吸を整えて「俺も男だからな、」と言い、目を閉じたと思えば今度は鋭い目つきで私を見つめてきた。 「俺も名前が好きだ」 サイダーに喩えるような 2011.8.15 あこ様 title by alkalism あこちゃん宅の十万打企画より(^^) やだっ、今わたしめっちゃ青春エンジョイしてる!ペンギンと!(/∀\///)思わず机に突っ伏して悶えたわ!そして暫くそのままでペンギンに肩つつかれるのを待っていたわたし← ある種の覚悟を決めてメール送ったのに返信来なくてちょっとヘコむヒロインちゃんとかね!この部分の何ともいえない切なさがたまらなく好きです! 何かこのお話を読んで若返った気がするよ!(気のせい)あこちゃんありがとう!これからも応援してます! しかしネタにされてるユースタス何だか酷く愛しいなwww |