グリーンさんはレッドさんのことが大好きだ。それはもう、グリーンさんの世界はレッドさんで廻っていると言っても過言ではないくらいに。だけどそれと同じくらい俺もグリーンさんのことが大好きだ。好き、なんて生温いもんじゃない。俺はグリーンさんを愛してる。気持ち悪い?好きに言えよ。どう言われようと俺がグリーンさんを愛してるのには変わりないんだ。あああもう大好きですよグリーンさん今日も可愛いですね。写真で見るよりやっぱり生の方が何倍も何億倍も可愛いしかっこいいです。

「あれ?」
「…どうかしたの」
「何か今音聞こえなかった?写真撮るような音」
「そう、かな。僕は聞こえなかったけど」
「そっか。じゃあ俺の空耳かな」

照れ臭そうに笑った顔も可愛いですねグリーンさん。今すぐにでも連れ去ってずっと俺の傍に置きたいけど我慢するしかない。俺は見守ると決めたのだ。グリーンさんとレッドさんを。俺はグリーンさんに幸せになって欲しいから二人を邪魔するなんて馬鹿なことはしない。見守るだけで充分だ。ずっとずっと、見守るんだ。幸せそうに笑うあの二人を。

「何か最近誰かに見られてる気がするんだよ、俺」
「……グリーンも?」
「え。じゃあお前もなの?」
「う、ん。グリーンと一緒にいる時だけ」

え?カメラ持って俺は一体何してるかって?だから言ったじゃん。見守ってるって。



0716.ずっと見ているよ




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