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「不完全なものほど美しいものはないよ」レッドが手元の本に目を向けながらそう言った。「なんで?」「…どこか欠けていた方が美しさは何倍にもなるよ。グリーンは不完全だしとても美しいね。僕は完全だから違うけれど」嫌味を言われた気がして、っつーか嫌味を言われたからお前は完全って馬鹿じゃねえのって言おうとしたけどレッドは嫌味を言ったつもりはないような顔して、寧ろ褒めたような…それにどこか悲しそうな顔をしていたから言えなかった。完全ほど辛くて穢れがなくて、だからこそ醜いものはないんだ。そう言ったレッドは不完全になりたいようだった。





みんなもっと不完全になろうぜ!



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