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「基山くん基山くん」特訓を終わりにしたばかりの俺はタオルで汗を拭きながら声のした方を見る。いや、誰かなんてすぐに判るけれど。俺をくん付けで呼ぶ人は彼しかいないのだ。「なあに、吹雪くん」真っ白い彼、吹雪くんは俺に駆け寄って暑いね、と笑った。確かに今日は暑かったから暑いね、と笑い返すと吹雪くんが両手で俺の頬を挟んだ。あ、冷たい。「吹雪くんの手は冷たいね」「うん。基山くんのほっぺは熱いね」俺も吹雪くんの頬を両手で挟むと暑そうに目を閉じて基山くんの手は僕と違って熱いよ、と言った。「吹雪くん、とけちゃいそう」「あはは。僕はとけないよー」「でも顔真っ赤だね」基山くんの手は熱いからね、って笑った吹雪くんの頬を親指で優しく押すと擽ったそうに笑う。すごく柔らかい。そう言うと吹雪くんはまた嬉しそうにえへへって笑った。ああ、夏もいいなあ。





ヒロトと吹雪は仕草とか全てかわいい



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